医師同士のやりとり…「診療情報提供書」に格調高さはいらない?
古墳時代の478年、倭国王武は宋に上表文を送ります。「宋書」に収蔵されたこの文章は日本最古の国書です。日本人による最古の文献資料とも言えます。これ以前にこの手の史料はありません。
内容は「安東大将軍」の授爵の請願で「日本列島だけじゃなく、朝鮮半島南部の軍事的支配権も認めてよ!」といった内容なのですが、文章は当時から見ても教養にあふれた名文とされています。権力者の側近に侍る「右筆」の作でしょうが、「春秋」「詩経」など、漢籍の重厚な素養をうかがわせる対句表現や比喩暗喩がふんだんに用いられた秀逸な文章と評価されています。現代の我々にとっても誇らしい限りです。
当時の東アジアは、中華帝国の顔色をうかがい、「相攻伐する」の戦争状態でした。
そんな状況では東アジアの小国、高句麗、百済、新羅、倭のそれぞれが大中華帝国に「国書」を上表していました。これもまさに戦闘。辛酸なめ子さんの言う「女子の国」のような、一息もつけない各国間の緊張状態で交わされる外交文書はまさに「兵器」そのものだったのです。今でも中国には言葉を選ばなければいけません。存立危機、大陸反攻、天人相関、先富幇助などなど。双方、漢字が理解できるのですから。


















