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菅谷齊東京プロ野球記者OBクラブ会長

1943年、東京都生まれ。共同通信社でV9時代の巨人をはじめ、阪神などを担当。1970年代からメジャーリーグも取材した。野球殿堂選考代表幹事を務めたほか、三井ゴールデングラブ賞設立に尽力。現在は東京プロ野球記者OBクラブ会長。

球界改革の絶好機が消滅 幻に終わった“現場出身”西本幸雄のパ・リーグ会長就任

公開日: 更新日:

 90年近い歴史を刻むプロ野球。その間に“大改革”を逃した一件があった。45年ほど前のこと。監督出身者がリーグ会長になる--実現寸前で幻と消えた。

 監督出身者とは、名将の誉れ高い西本幸雄である。確か1983(昭和58)年の夏だった。当時のパ・リーグ会長だった福島慎太郎から「次の会長はだれにするか」と相談された。筆者が「会長は腹案を持っているんでしょう?」と問いかけると、「現場出身の会長をつくりたい」と。

 そして、「西本幸雄を考えている」――。

「現場を知る人物でなければこれからの時代を乗り切れないと思う」

 その頃、西本は近鉄監督を退き、評論家になっていた。

 とっぴな話ではなかった。福島と西本はプロ野球がセ・パ2リーグになった当時から付き合いがあった。50年に毎日オリオンズができた際、球団社長となったのが福島で、この年に別府・星野組から毎日に入団したのが西本だった。

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