「国家情報会議」の閣議決定は愚の骨頂とバッサリ!“インテリジェンスのプロ”が指摘する2つの重大欠陥

公開日: 更新日:

 政府は13日、インテリジェンス(情報活動)政策の司令塔となる「国家情報会議」設置法案を閣議決定し、国会に提出した。同会議は首相を議長として、官房長官や外相など9閣僚がメンバーとなり、安全保障上の重要情報活動や外国のスパイ活動への対処を審議する。事務局として既存の内閣情報調査室(内調)を格上げして「国家情報局」を新設。法案が成立すれば、今年7月にも同会議を設置する方針だ。

■「スパイ防止法」や「対外情報庁」創設も視野

 政府・与党は、この法案の先に「スパイ防止法」や「対外情報庁」創設も見据える。既に野党からは同法案に対し、市民への監視強化や人権侵害につながりかねないとの懸念が上がっているのだが、実は主目的である「インテリジェンス強化」についても、現実に機能するのかどうかは怪しい。「閣議決定された組織は愚の骨頂」と言うのは、「秘密のファイル -CIAの対日工作」などの著書があるインテリジェンスの第一人者、国際ジャーナリストの春名幹男氏だ。問題は主に2つあるという。

「まず、内調をただ格上げするのではダメです。内調を拡大強化するということは『警察主導』になる。警察というのは法執行機関。つまり逮捕・送検して起訴する機関です。情報機関とは異なる。警察はカウンターインテリジェンス(防諜)で、例えば中国人のスパイを捕まえるなどが仕事です。情報分析には慣れていない。情報機関というのは、国家安全保障のための政策に期する情報を提供するもの。警察とは基本的な任務が全く違う。背後には、警察VS外務省の水面下の戦いがあったようです」

■関連キーワード

最新の政治・社会記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 政治のアクセスランキング

  1. 1

    高市首相が天皇皇后のお望みに背を向けてまで「愛子天皇待望論」に反対する内情

  2. 2

    高市陣営の「中傷動画」疑惑拡大に自民議員ビクビク…“被害者”枝野幸男氏にSNSで「動け」コメント殺到

  3. 3

    高市政権また老人イジメ…財務省が高齢医療「3割負担」早期引き上げ提言、政府「骨太の方針」への明記も

  4. 4

    衆院選「中傷動画」問題で高市首相「秘書を信じる!」超強気答弁が“命取り”に…追及ネタ再投下される恐れ

  5. 5

    高市ドン引き外交またも炸裂! 豪首相をファーストネーム呼び、“絵文字”付きサイン…識者「デリカシーなし」とバッサリ

  1. 6

    皇位継承安定へ「旧宮家養子案」…中道容認報道に枝野幸男元代表ら立憲出身者が激オコ猛反発の波紋

  2. 7

    消えないナフサ供給不安、現場にはモノ届かず…高市首相4.16明言「目詰まり解消」はやはり大ウソだった

  3. 8

    国民は改憲よりも暮らしだ 血道を上げているのは勘違いの極右政権だけ

  4. 9

    【スクープ第3弾!】衆院選での違法な「有料広告動画」疑惑 宮城自民5陣営“総汚染”で組織ぐるみが浮き彫り

  5. 10

    高市支持“大派閥構想”は自民の醜い政局ゴッコ 将来の総裁候補も大ボス麻生太郎氏も実態は面従腹背

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    渋野日向子×テレ東イケメンアナ“お泊り愛”の行方…女子プロは「体に変化が出る」とも

  2. 2

    『SHOGUN 将軍』シーズン2撮影中の榎木孝明さん「世界的な時代劇映画のプロデュースに関わりたい」

  3. 3

    ヘタクソ女子プロはすぐバレる!ツアー史上最短「98ヤード」の15番のカラクリ

  4. 4

    サバンナ高橋茂雄いじめ謝罪のウラ… 光る相方・八木真澄の“ホワイトナイト”ぶり 関西では人柄が高評価

  5. 5

    《タニマチの同伴女性の太ももを触ったバカ》を2発殴打…元横綱照ノ富士に大甘処分のウラ側

  1. 6

    あの細木数子をメロメロにさせて手玉に…キックボクサー魔裟斗のシタタカさ

  2. 7

    SixTONESが日テレ「24時間テレビ」出演発表で次に“熱愛”が撮られるメンバーとファンが喜べない事情

  3. 8

    犯人探しはまだまだ続く? 中山功太案件“解決”で強まる「パンサー尾形の件は誰なの?」の疑問

  4. 9

    小結高安を怒らせた? 横綱豊昇龍が初日黒星でいきなりアクシデント→休場の自業自得

  5. 10

    消えないナフサ供給不安、現場にはモノ届かず…高市首相4.16明言「目詰まり解消」はやはり大ウソだった