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石原藤樹「北品川藤クリニック」院長

信州大学医学部医学科大学院卒。同大学医学部老年内科(内分泌内科)助手を経て、心療内科、小児科研修を経て、1998年より「六号通り診療所」所長を務めた。日本プライマリ・ケア学会会員。日本医師会認定産業医・同認定スポーツ医。糖尿病協会療養指導医。

「痛風」は心筋梗塞などの血管病を増やす…制御すればリスク減

公開日: 更新日:

「痛風」というのは、血液の尿酸値が上がることによって関節に炎症が起こり、激しい痛みの発作を起こす病気です。その痛みは足の親指の付け根に起こることが多く、患部は赤く腫れ上がって、歩くことも困難になります。そのため血液の尿酸が高く、痛風の発作を起こした人には、薬を飲んで尿酸を下げる治療が推奨されます。おおむね血液の尿酸値が継続的に6㎎/デシリットルを下回ると、発作は抑制されることが知られています。

 痛風はじつは関節の痛みばかりでなく、心筋梗塞や脳卒中などの血管の病気のリスクも増加させると報告されています。それでは、尿酸を下げる治療によって、そうした血管の病気のリスクも低下するのでしょうか?

 今年の米国医師会の内科専門誌に、それについての研究結果が報告されています。イギリスのプライマリーケアの医療データを解析したところ、痛風の患者さんで尿酸値を6㎎/デシリットルを下回るようにコントロールすると、そうでない場合と比較して、心筋梗塞のリスクは12%、脳卒中のリスクは14%有意に低下していたのです。尿酸値を5㎎/デシリットルとより低くコントロールすると、そのリスクはさらに低下することも確認されました。

 痛風はじつは全身の血管にも影響を与える病気で、血液の尿酸をしっかりと下げることは、血管の病気の予防にもなるようです。

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