著者のコラム一覧
ラサール石井参議院議員

1955年生まれ。大阪市出身。渡辺正行、小宮孝泰と結成したお笑いトリオ「コント赤信号」で人気に。声優、俳優、司会者、脚本家、演出家、コラムニストとして活躍。第23回読売演劇大賞優秀演出家賞受賞。2025年、参院選に社民党から立候補し当選。副党首に就任。

高校演劇「明日のハナコ」のどこが問題? 皆、何を恐れ何に気を使っているのだ

公開日: 更新日:

 ウーマンラッシュアワー村本くんのネタに「僕の生まれた福井には美浜原発、高浜原発、大飯原発、原発だらけ。でも僕の町は夜8時を過ぎたら真っ暗になる。これだけは言わせて下さい。電気はどこ行った!」というネタがある。

 それほど福井県には原発が多い。その福井県で去年からある問題が起きている。

 福井県の高校演劇大会。昨年はコロナ禍で無観客で行われた。その記録映像を福井ケーブルテレビが放送することになっていた。しかし福井農林高校が上演した「明日のハナコ」という作品だけが放送されなかった。それだけではない。高校演劇連盟は配布するはずだったDVDを作らず、脚本集をすべて回収してしまった。

 理由は3つ。差別用語が含まれている。作中に個人名が出る。そして原発批判と呼ばれる内容があること。

 これに対し有志が、これは重大な表現への抑圧だと考え、「明日のハナコ」上演実行委員会を立ち上げた。

 芝居は2人の女子高生の会話だけで進む。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  2. 2

    マエケンは「田中将大を反面教師に」…巨人とヤクルトを蹴って楽天入りの深層

  3. 3

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  4. 4

    SBI新生銀が「貯金量107兆円」のJAグループマネーにリーチ…農林中金と資本提携し再上場へ

  5. 5

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  1. 6

    陰謀論もここまで? 美智子上皇后様をめぐりXで怪しい主張相次ぐ

  2. 7

    白木彩奈は“あの頃のガッキー”にも通じる輝きを放つ

  3. 8

    渋野日向子の今季米ツアー獲得賞金「約6933万円」の衝撃…23試合でトップ10入りたった1回

  4. 9

    12.2保険証全面切り替えで「いったん10割負担」が激増! 血税溶かすマイナトラブル“無間地獄”の愚

  5. 10

    日本相撲協会・八角理事長に聞く 貴景勝はなぜ横綱になれない? 貴乃花の元弟子だから?