著者のコラム一覧
児玉愛子韓国コラムニスト

韓流エンタメ誌、ガイドブックなどの企画、取材、執筆を行う韓国ウオッチャー。新聞や雑誌、Webサイトで韓国映画を紹介するほか、日韓関係についてのコラムを寄稿。Webマガジン「オトナの毎日」でイラストエッセー【毎日がエンタメ】を連載中。

韓国社会は「ウリ」に甘く「ナリ」に厳しい…家族も強固な絆で結ばれている

公開日: 更新日:

 面白いのが、姉妹でやたらと電話するシーンがあること。これは演出ではなく、韓国人にとっては日常的といえる。日本ではLINEなどを使った文字でのやりとりも多いが、韓国では、まず電話する。電車の中でも遠慮なく通話するし、おそらく通話の頻度は日本人より高い。

 日本では「便りのないのは良い便り」というが、韓国ではそうはいかない。特に用事がなくとも「ウリ チプ(我が家)」への安否電話は当たり前。遠く離れた田舎に住む両親に頻繁に電話するのも親孝行の一つだ。電話を受けた家族も、自分を気にかけてくれていることに喜びを感じるという。

 ちなみに元祖韓流スターのクォン・サンウが少し前、日本のテレビ番組で「ウリ ナラ(我が国)」ではなく「チョイ ナラ(私どもの国)」と発言したことがある。日本人の感覚としてはまったく違和感がないが、これが韓国で批判された。一見、どうでもいい話のようでも、そこはウリ文化の韓国社会。日本の番組での日本語式の表現は許されない。やはり“ナム(他人)”には厳しいのだ。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    大手家電量販店の創業家がトップに君臨する功罪…ビック、ノジマに続きヨドバシも下請法違反

  3. 3

    落合監督は投手起用に一切ノータッチ。全面的に任せられたオレはやりがいと緊張感があった

  4. 4

    自民党総裁選の“本命”小泉進次郎氏に「不出馬説」が流れた背景

  5. 5

    「二股不倫」永野芽郁の“第3の男”か? 坂口健太郎の業界評…さらに「別の男」が出てくる可能性は

  1. 6

    今思えばあの時から…落合博満さんが“秘密主義”になったワケ

  2. 7

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性

  3. 8

    三谷幸喜がスポーツ強豪校だった世田谷学園を選んだワケ 4年前に理系コースを新設した進学校

  4. 9

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  5. 10

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋