著者のコラム一覧
桧山珠美コラムニスト

大阪府大阪市生まれ。出版社、編集プロダクションを経て、フリーライターに。現在はTVコラムニストとして、ラジオ・テレビを中心としたコラムを執筆。放送批評誌「GALAC」に「今月のダラクシー賞」を長期連載中。

シン・ウルトラマンの長澤まさみで確信 「女優といえば東宝芸能」の時代到来の予感

公開日: 更新日:

 映画「シン・ウルトラマン」でスクリーンいっぱいに巨大化した長澤まさみを見上げて東宝芸能の時代を確信した。

■映画でもドラマでも光る長澤まさみ

 長澤は続いて「百花」(9月公開)、「ロストケア」(公開予定)と2本の映画に出演するほか、今年は大河ドラマ「鎌倉殿の13人」のナレーションを務め精力的に活躍中だ。

 個人的にはこの季節恒例のキンチョー「虫コナーズ」のビミョーな関西弁のCMも楽しみ。「コンフィデンスマンJP」のダー子などでもわかるようにコメディエンヌとしても一級、三谷幸喜が寵愛するのも納得だ。

 長澤の所属する東宝芸能の歴史は長い。1963年設立だから来年は60周年になる。

 有名なのは「東宝シンデレラ」オーディションで第1回グランプリ受賞者は沢口靖子。この時のファイナリストだった斉藤由貴はじめ長澤、上白石萌音・萌歌姉妹、浜辺美波、福本莉子ら若手人気女優らも「東宝シンデレラ」出身だ。

 こちらの勝手な思い込みかもしれないが、「東宝芸能」の女優には独特なイメージがある。きちんとした家庭で大切に育てられた「お嬢さま」というか、今や死語となった「清純派」という言葉がしっくりくる。

真逆な沢口靖子と斉藤由貴

 沢口は昨年、主演ドラマ「科捜研の女」(テレビ朝日系)の劇場版が製作された際、PRのためさまざまな番組に出演したが、浮世離れした感じがチャーミングでファンになってしまったほど。

 原節子、八千草薫吉永小百合の後を継ぐのは沢口しかいないと勝手に思っている。沢口のカラーがそのまま東宝カラーになり、後輩たちにも引き継がれているのかも。

 週刊誌が喜ぶような色恋話もなく、逆にこちらが心配になるほどの沢口だが、反対に3度不倫騒動を起こしながらもそれが一切マイナスにならなかったのが斉藤。今期も「警視庁・捜査一課長」(テレ朝系)と「恋なんて、本気でやってどうするの?」(フジテレビ系)をかけもち。すっかりコント化した「警視庁──」でおちゃめな女性刑事を演じたかと思えば「恋なんて──」では広瀬アリス演じるヒロインの彼(松村北斗)の母親役で登場し、毒親を熱演、視聴者を怖がらせている。

 スキャンダルを乗り越え、芸の肥やしにする斉藤こそホンモノの魔性の女だ。それでもポニーテールで「卒業」を歌っていた頃の面影を残しているのもさすがだ。

 朝ドラ「カムカムエヴリバディ」の初代ヒロイン安子で国民的女優となった上白石萌音、今期の朝ドラ「ちむどんどん」でヒロインの妹、歌子を演じる上白石萌歌、来年の朝ドラ「らんまん」でヒロイン役に決まった浜辺美波と東宝芸能の朝ドラジャックが続く。

 女優といえば、ホリプロ、オスカープロ全盛の時代から、今は東宝芸能一色?

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    小園はセーフ? 広島「矢野だけ抹消」にファン激怒! “ゾンビたばこ”騒動で不可解な線引き

  2. 2

    松尾雄治さん(1)ゴルフ場で意識を失う…「気が付いたら病院のベッドでした」

  3. 3

    麻生副総裁への飛び火を防ぐため? 福岡県議会の議長ポスト金銭授受疑惑に自民党本部の後手

  4. 4

    不振続く和久田麻由子「news LOG」 M!LK曽野舜太の出演は「毒まんじゅう」か「良薬」か

  5. 5

    【スクープ第6弾!】衆院選中の違法「広告動画」疑惑 大阪自民17陣営にも大量発覚

  1. 6

    広島は「火消し」どころか火に油…強い疑念の矢野雅哉を急きょ抹消も対応のマズさ際立つ

  2. 7

    食料品の消費税減税よりも副首都創設法案を優先 会期延長までして維新の「悲願」実現急ぐ高市政権の不可解

  3. 8

    国会会期延長…高市首相を余裕シャクシャクにさせた“戦犯” 集中審議でも懲りずに「十八番答弁」全開まくしたて

  4. 9

    監督・選手・コーチに不祥事発覚…その時、球団はどうする?「内々で何とかする」時代はもう古い

  5. 10

    マサ越前さんは34歳で肝臓に転移…若年性胃がんは遺伝子変異も影響する