ジャニーズ事務所と週刊文春の「23年戦争」…“少年愛”の暗黒史をえぐり続ける果敢

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 審理では、ジャニー喜多川本人や文春で証言した少年2人が出廷した。

 姉のメリー喜多川(故人)を知る芸能関係者はこう語っている。

「メリーさんはジャニーさんを引責辞任させることも考えた。経営のかじ取りをしているのはメリーさんだし、ジャニーさんは現場の演出家に専念すればいいと。でも、メリーさんは『やっぱり弟を見殺しにできない』と、翻意した」

 だが、法廷でジャニー喜多川は、自らこう証言したのである。

「彼たち(出廷して証言した少年たち=筆者注)はうその証言をしたということを、僕は明確には言い難いです。はっきり言って」

 2003年7月に高裁判決が出た。判決文ではこう論じられている。

〈原告喜多川が(中略)セクハラ行為をしているとの記述については、いわゆる真実性の抗弁が認められ、かつ、公共の利害に関する事実に係るものである〉

 その後、ジャニー喜多川側は最高裁に上告したが、2004年2月に棄却された。高裁判決が確定したのである。

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