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下山祐人あけぼの診療所院長

2004年、東京医大医学部卒業。17年に在宅医療をメインとするクリニック「あけぼの診療所」開業。新宿を拠点に16キロ圏内を中心に訪問診療を行う。

高齢患者を悩ますスマホの壁…「電話に出られない」が在宅療養の支障に

公開日: 更新日:

 高齢の患者さんと接する中で、特に対応が難しくなっていると感じるのが、患者さんが持つスマートフォン(スマホ)の扱いです。

 これまでは、自宅の固定電話を利用している方や、携帯電話を持っていても通話機能が中心の「ガラケー(ガラパゴス携帯)」を使っている方がほとんどでした。しかし今、高齢者のスマホ所持率は急速に高まっています。

 一方で、スマホの操作に慣れていない高齢者も少なくありません。そのため、クリニックとの連絡や診療の調整に支障を来すケースが珍しくなくなっています。「電話だけが使える、ごくシンプルな携帯電話があれば」と思うこともしばしば。患者さんとクリニックとの密な連携が欠かせない在宅医療では、「スマホ問題」は決して見過ごせない課題なのです。

 そんなことを実感した患者さんがいました。大腿骨骨折の既往がある80代後半の独居男性です。風邪とぎっくり腰が重なり、しばらく動けない状態になっていました。

 入院中に介護保険の更新が行われ、それまでの「要介護」が「要支援」へと変更されました。結果、地域の高齢者相談支援センターへ引き継がれ、担当者が自宅を訪問することになりました。

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