著者のコラム一覧
永田宏長浜バイオ大学元教授、医事評論家

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。

(1)汎用生成AIは3年半で「医師のたまご」に並ぶ実力へ

公開日: 更新日:

 急速に進化するAI(人工知能)によって、医療のあり方が根本から変わろうとしています。すでに画像診断は、人間の専門医と専用AIがコラボして行うのが当たり前になりつつあります。画像だけでなく、多くの病気やケガの診断で、AIは人間の医師たちと同等ないしは上回る精度を叩き出す可能性が出てきました。治療方針なども、AIのほうが優れている事例も出てきています。さらにスマートウオッチで計測できる項目が増えてきたため、個人レベルでの健康管理や病気の予防もある程度は可能になってきました。今回の連載では、医療とAIの今を探ってみたいと思います。

 AIというと、われわれが真っ先に思いつくのは「生成AI」です。最初に対話型生成AIとして大きな注目を集めた「ChatGPT」が公開されたのは2022年11月のことでした。少し賢いが、3桁の足し算すら満足にできず、間違った回答でも自信満々で出してくるなど、おちゃめで楽しい遊び相手として、学生や研究者の間でたちまちマスコット的な存在になりました。

 ところがその後のAIの進化は爆発的、というよりも破壊的と言っていいくらいです。いまや多くのサラリーマンにとって、仕事の道具やパートナーを超え、雇用を脅かす存在になりつつあります。

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