「54歳で子供ができたと聞いた時、信じられなかったです。思わず泣きました」

公開日: 更新日:

「親父は幕下までいった力士で、大けがをして廃業。故郷の岐阜に戻って寿司職人の修業をして店を開きました。自分が断念した関取(十両以上)になる夢を息子に託した、ということなんでしょう。僕自身は柔道の方で高校進学するつもりでしたから、あんまり乗り気じゃなかった。親孝行で入門したようなもんです」

 元横綱・三重ノ海の武蔵川親方と、元横綱・輪島の花籠親方がスカウトに来たというから、体格と才能を見込まれたのだろう。

「親父は春日野部屋で出羽海一門でしたから、同じ一門の武蔵川部屋に決めました。四股名は本名の若森から森武蔵です。若武蔵の方がいいと思うでしょうが、すでに兄弟子に若武蔵がいまして」

 1983年、中学卒業後に入門したが、当時の相撲部屋の稽古は厳しいものだった。

「ある程度のスパルタ教育は覚悟してましたが、想像以上でした。稽古場には木刀と竹刀が置いてありましたから。コンプライアンスも何もない時代です」

 いわゆる「かわいがり」という名のしごきである。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    名球会入り条件「200勝投手」は絶滅危機…巨人・田中将大でもプロ19年で四苦八苦

  2. 2

    永野芽郁に貼られた「悪女」のレッテル…共演者キラー超えて、今後は“共演NG”続出不可避

  3. 3

    落合監督は投手起用に一切ノータッチ。全面的に任せられたオレはやりがいと緊張感があった

  4. 4

    07年日本S、落合監督とオレが完全試合継続中の山井を八回で降板させた本当の理由(上)

  5. 5

    巨人キャベッジが“舐めプ”から一転…阿部監督ブチギレで襟を正した本当の理由

  1. 6

    今思えばあの時から…落合博満さんが“秘密主義”になったワケ

  2. 7

    巨人・田中将大が好投しても勝てないワケ…“天敵”がズバリ指摘「全然悪くない。ただ…」

  3. 8

    高市早苗氏が必死のイメチェン!「裏金議員隠し」と「ほんわかメーク」で打倒進次郎氏にメラメラ

  4. 9

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性

  5. 10

    三角関係報道で蘇った坂口健太郎の"超マメ男"ぶり 永野芽郁を虜…高畑充希の誕生日に手渡した大きな花束