米中対立2026(2)米国の「西半球最優先」の裏で中国が東半球支配に意欲「軋むアジア 揺れる米中関係と見えない新秩序」國分良成ほか編著

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 G2時代は米中の2大国が主役。落ち目の米と上り竜の中という図式か? 

  ◇  ◇  ◇

「軋むアジア 揺れる米中関係と見えない新秩序」國分良成ほか編著

 モンロー主義ならぬドンロー主義と聞いたときは冗談かと誰もが思ったはず。しかしトランプは本気だった。これまで地球全体の秩序の支配者としてふるまってきたアメリカが「西半球最優先」を打ち出したことで、中国はそれっとばかりに東半球の支配に乗り出した。安倍~高市政権がトランプにすり寄っている間に、当のトランプはさっさと日本も韓国も東南アジアも圏外に押しやったのだ。

 そこで「米中G2による勢力圏の確立につながるのか、それとも米中が覇権を争う新たなグレートゲームの始まりか」とあおるのが本書。韓国の実用外交、インドの戦略的対応からタイ・カンボジアの国境紛争、さらに中国の「裏庭化」する小国の実態までを、各国についての専門家たちが手分けして論じる。中国については習近平の対中戦略のほか米中・日中と3章を割き、韓国、台湾、ASEAN、またインドネシアの「全方位・実利外交」、ベトナム、加えて米中露のパワーゲームに対抗するインドの動きまでカバーする。締めくくりは「対中劣勢時代」にある日本への提言だ。 (日経BP 日本経済新聞出版 3520円)

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