著者のコラム一覧
高倉文紀女優・男優評論家

札幌市生まれ。女優・男優評論家。Webサイト「タレントパワーランキング」(アーキテクト=https://tpranking.com/)、雑誌「日経エンタテインメント!」(日経BP社)などで女優や女性アイドルなどの取材・分析を手がけるほか、テレビ番組や週刊誌などにコメントを提供。インタビューしたことがある現役の女優は300人以上を数える。note個人クリエーターページ(https://note.com/tokyodiorama/)。

門脇麦はおとなしく見えるが…爆発力と本人が無意識の色気を備えた「演技派」だ

公開日: 更新日:

 女優としての魅力をオーケストラの楽器の音色にたとえるとしたら、上白石萌音はピアノ、福原遥はクラリネット、そして門脇麦はバイオリンやチェロなどの弦楽器を思わせ、今回のバイオリンが得意な役はイメージにぴったりだ。

 バイオリンは優雅で静かなイメージがあるが、火花が散るようなダイナミックな音色を発することもある。門脇麦もおとなしそうに見えるけれど、爆発力と、本人はまったく意識していないところから醸し出す色香を秘めていて、そういう部分もバイオリンに通じる。

 門脇麦・上白石萌音・福原遥ら落ち着いていてクラシカルな存在感の女優が人気を集めているのは、混沌とした毎日に、癒やしを与える女優が求められている今の世の中に合うのだろう。

 彼女の“麦”というクラシカルな名前には、「まっすぐ育ってほしい」という両親の願いが込められている。2015年にはアサヒ飲料「六条麦茶」のCMで身長よりも高く伸びた麦の穂に囲まれて出演し、「門脇麦、本名です」というセリフが付いていた。当時、雑誌「週刊ポスト」(小学館)2015年5月22日号の取材で門脇麦にインタビューしたときには、麦茶のCMへの出演決定を両親に話すと「感謝しろよと言われました」と笑顔で話してくれた。

 30代に突入して、20代の頃からまっすぐ穂を伸ばし、じっくりと熟成されてきた演技派女優・門脇麦の魅力が、いよいよ実りの季節を迎えようとしている。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    周囲にバカにされても…アンガールズ山根が無理にテレビに出たがらない理由

  2. 2

    田中圭“まさかの二股"永野芽郁の裏切りにショック?…「第2の東出昌大」で払う不倫のツケ

  3. 3

    中森明菜が16年ぶりライブ復活! “昭和最高の歌姫”がSNSに飛び交う「別人説」を一蹴する日

  4. 4

    永野芽郁「二股不倫」報道で…《江頭で泣いてたとか怖すぎ》の声噴出 以前紹介された趣味はハーレーなどワイルド系

  5. 5

    永野芽郁「キャスター」視聴率2ケタ陥落危機、炎上はTBSへ飛び火…韓国人俳優も主演もとんだトバッチリ

  1. 6

    永野芽郁“二股肉食不倫”の代償は20億円…田中圭を転がすオヤジキラーぶりにスポンサーの反応は?

  2. 7

    永野芽郁“二股不倫”疑惑「母親」を理由に苦しい釈明…田中圭とベッタリ写真で清純派路線に限界

  3. 8

    田中圭が『悪者』で永野芽郁“二股不倫”騒動はおしまいか? 家族を裏切った重い代償

  4. 9

    永野芽郁「二股不倫報道」の波紋…ベッキー&唐田えりかと同じ道をたどってしまうのか?

  5. 10

    のんが“改名騒動”以来11年ぶり民放ドラマ出演の背景…因縁の前事務所俳優とは共演NG懸念も

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁「キャスター」視聴率2ケタ陥落危機、炎上はTBSへ飛び火…韓国人俳優も主演もとんだトバッチリ

  2. 2

    佐々木朗希「スライダー頼み」に限界迫る…ドジャースが見込んだフォークと速球は使い物にならず

  3. 3

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  4. 4

    永野芽郁「二股不倫」報道でも活動自粛&会見なし“強行突破”作戦の行方…カギを握るのは外資企業か

  5. 5

    周囲にバカにされても…アンガールズ山根が無理にテレビに出たがらない理由

  1. 6

    インドの高校生3人組が電気不要の冷蔵庫を発明! 世界的な環境賞受賞の快挙

  2. 7

    三山凌輝に「1億円結婚詐欺」疑惑…SKY-HIの対応は? お手本は「純烈」メンバーの不祥事案件

  3. 8

    永野芽郁“二股不倫”疑惑「母親」を理由に苦しい釈明…田中圭とベッタリ写真で清純派路線に限界

  4. 9

    佐藤健と「私の夫と結婚して」W主演で小芝風花を心配するSNS…永野芽郁のW不倫騒動で“共演者キラー”ぶり再注目

  5. 10

    “マジシャン”佐々木朗希がド軍ナインから見放される日…「自己チュー」再発には要注意