著者のコラム一覧
青島周一勤務薬剤師/「薬剤師のジャーナルクラブ」共同主宰

2004年城西大学薬学部卒。保険薬局勤務を経て12年9月より中野病院(栃木県栃木市)に勤務。“薬剤師によるEBM(科学的エビデンスに基づく医療)スタイル診療支援”の確立を目指し、その実践記録を自身のブログ「薬剤師の地域医療日誌」などに書き留めている。

「反復的ネガティブ思考」と「認知機能低下」の関連性

公開日: 更新日:

 高齢化に伴い認知症の患者は増加している一方で、病状の進行を止めたり、低下した認知機能を回復させたりする治療法は存在しません。そのため、認知症の兆候を早期に発見し、適切な予防策を講じることが重要だと考えられてきました。

 近年では、不安や抑うつなどの心理的な健康問題が、認知機能の低下と関連していることが指摘されています。しかし、心理的な健康問題と認知機能の関連性を検討した研究は限られていました。

 そのような中、反復的なネガティブ思考と認知機能の関連性を検討した研究論文が精神医学に関するオープンアクセス誌に2025年6月2日付で掲載されました。

 中国で実施されたこの研究では、60歳以上の高齢者424人が分析対象となりました。研究参加者に対して、自分ではコントロールが難しい否定的な事柄を考えてしまう反復的なネガティブ思考の強さを0~60点で評価(点数が高いほど強い)し、点数が高い人から低い人まで4つの集団に分類しました。また、認知機能を0~30点で評価(点数が高いほど良好)し、反復的なネガティブ思考との関連性が解析されています。

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