「増補新版 ぼけてもいいよ」村瀨孝生著

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「増補新版 ぼけてもいいよ」村瀨孝生著

 著者は以前、特別養護老人ホームに生活指導員として勤務していた。そのとき、キクさんの介護と看取りを一緒に行った娘のかおりさんとは20年来のつきあいだ。

 そのかおりさんが認知症と診断された。かおりさんは、まだできることはいっぱいあるから、ボランティアをしながらデイサービスに通いたいという。認知症状は進んでいるが、かおりさんの立ち居振る舞いや笑顔は変わらない。かおりさんを支えているのは、他者への信頼ではないか。

 著者は還暦を迎え、「いま、ここ」で起こっていることを、余すことなく体感しようと考える。

「ぼけ」に対する見方を変えてくれるエッセー。

(西日本新聞社 1870円)

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