「数学者と聖骸布騎士団」藤本ひとみ著

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「数学者と聖骸布騎士団」藤本ひとみ著

 高校3年生の上杉和典は数学が得意だが、友人を亡くしたことから医学部への進学を考えている。夜中に、東欧を旅行中の母から電話があった。アルプスの麓で、運転していた自動車が崖から落ちたという。

 和典はパリに向かうが、大使館は閉まっていた。弁護士のロレンツォの話によれば、母が転落したあたりは、シャルナブール修道騎士団の土地らしい。それはキリストの遺骸を包んだ聖骸布を守る軍事騎士団だった。和典は事実上の治外法権となっている事故の現場に行ったが、母の姿はなかった。

 母の事故をきっかけに、聖骸布の真贋をめぐるトラブルに巻き込まれる少年の物語。

(講談社 2035円)

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