(1)簾桁を左右にゆり動かす
〈一〉
息をつめ、赤子をあやすようにやさしく、簾桁を左右にゆり動かす。白濁した紙料を満たした漉き舟にゆっくり沈め、静かに汲み上げてもう一度、右へ左へ。ひごを編んでつくった簾は軽いが、簾網をはめこんだ檜材の桁は両腕を八の字に広げなければ持てないほど幅があるので、幾度かくりか…
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