【追悼】鮎川誠さん「愚直なロックンローラー」の素顔…自分に嘘つかず、好きなものに一途

公開日: 更新日:

「ロックの世界はタイムレス、エイジレス。もうなんちゅうか輝いとるもんが勝ちっていうような世界やけんさ。そんな中に自分らもまだおれることが本当にありがたい」

 このほど74歳で亡くなった「シーナ&ロケッツ」のギタリスト鮎川誠さんは生涯、ロックし続けた。「ローリングストーンジャパン」の2020年のインタビューでは古希を迎えてなお、「ロックがやれて幸せです」と言い、冒頭のようにコメントしていた。

 昨年5月に膵臓がんが見つかり、医師から余命宣告されて以降も、病気を公表せず「死ぬまでの間に1本でも多く、『シーナ&ロケッツ』のライブをやりたい」とツアーに臨み、亡くなる直前まで音楽制作に打ち込んだ。

「あれほど愚直に、ロックし続けた人は他にいないと思います」と、構成作家のチャッピー加藤氏はこう言う。

「昨年はシナロケ結成45周年。74歳にして精力的に全国をまわり、43本ものライブでステージに立たれましたが、余命5カ月と宣告されていたと知って、驚きました。年末に激しい腹痛で一時入院となったり、相当つらかったと想像しますが、そんなそぶりも見せず、気力を振り絞った。それもこれも、自分たちを待ってくれるファンがいたからでしょう」

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  2. 2

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  3. 3

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  4. 4

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  5. 5

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  1. 6

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  2. 7

    今度は横山裕が全治2カ月のケガ…元TOKIO松岡昌宏も指摘「テレビ局こそコンプラ違反の温床」という闇の深度

  3. 8

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    大谷翔平のWBC二刀流実現は絶望的か…侍J首脳陣が恐れる過保護なドジャースからの「ホットライン」