「BLUE GIANT」の高揚感は生演奏を見るよう 本格的な音楽を体感するライブアニメ映画の魅力

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 音楽を題材にしたアニメーションには、女子高校生の軽音楽部を描いた「けいおん!」(09・10年)、アイドルグループを主人公に彼女たちのライブを見事にアニメーション化した「ラブライブ!」(13・14・15年)などのヒット作が生まれてきたが、これらは美少女+音楽作品で、ファン層もそれぞれにキャラクターに寄り添ったアニメファンによって支えられていた。しかし昨年から今年の「BLUE GIANT」の流れを見ると、演奏そのもののディテールはもちろんだが、ライブの臨場感や、演奏者が伝えようとする曲の精神性まで、“音楽”自体をいかに表現するかに特化した作品が見受けられる。

 その背景にはこの数年のコロナ禍によって、ライブとしての音楽に触れる機会が減った中、アニメーションによるライブという、新たな音楽体験を作り手が提供しようとしているようにも思える。実際、「ONE PIECE FILM RED」のウタは、映画館へ行けば“生”で出会えるライブパフォーマーとして注目されたのだろうし、その社会的な広がりを見れば、彼女が生身の人間かアニメーションのキャラクターかは問題ではないのだ。

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