(5)精神疾患がないのに強制入院…金銭トラブルのある家族の同意で
金銭トラブルがある長男夫婦の同意で、精神疾患がない父親が医療保護(強制)入院にされ、訴訟で医師らの違法が認められた事件があった。
富山市で高齢者施設を営んでいた元警察官の江口實さん(84)は8年前の朝、妻と入所者の朝食の準備をしていた。突然、男4人が台所に押し入り、江口さんを羽交い締めにして民間救急車に引きずり込んだ。約5時間走行後、栃木県宇都宮市の精神科「報徳会宇都宮病院」の前に止まった。
診察室に入ると、この病院の創設者で後に被告となる石川文之進医師(当時93歳)が書類を見ながら、「君は酒を飲んで暴れるな。認知症だろ」と強い口調で言った。江口さんには身に覚えのないことだったため、憤慨して「認知症なんかありません。酒は飲むけど暴れたことはないです!」と答えた。
約3分同じ問答で医師は「もう、いい、帰れ!」と診察室から出ていった。入れ替わりで女性医師が「あんた認知症やろ」と繰り返すので「酔って暴れたりしません」と憤慨して答えた。
女性医師は強制入院の権限を持つ精神保健指定医だが、何の検査もせず、石川医師がカルテに書いた「老年期認知症妄想型」を追従して医療保護入院を決定。


















