「量子力学で生命の謎を解く」ジム・アル=カリーリ、ジョンジョー・マクファデン著 水谷淳訳
「量子力学で生命の謎を解く」ジム・アル=カリーリ、ジョンジョー・マクファデン著 水谷淳訳
量子力学は、電子や陽子など超ミクロ(1兆分の1ミリメートルなどの極小スケール)の粒子の世界。しかし、それらが膨大に集まってマクロの物体を作ると、「収縮」が起こって量子力学の不思議な性質は打ち消しあってしまうので、我々にはなかなか理解できない。
ところが、人間をはじめ多くの生き物は実は量子力学なしには生きていけないという。古典的な理論では説明のつかない生物の仕組みが、量子力学を使えばうまく理解できることが分かってきたのだという。そんな生物学に新風をもたらした量子生物学を解説したサイエンステキスト。
ヨーロッパコマドリの3000キロの渡りを導くコンパスや、クマノミの嗅覚、植物の光合成、さらに遺伝や人間の脳の空想、生命の誕生の謎まで。生き物を司る量子力学の役割を解説する。
(新潮社 1320円)


















