著者のコラム一覧
黒岩泰株式アナリスト

山一証券、フィスコなどを経て、2009年4月に独立。独自理論である「窓・壁・軸理論」をもとに投資家に、株式・先物・オプションの助言を行う。著書に「究極のテクニカル分析」「黒岩流~窓・壁・軸理論」など。

年金はいつもらうのが正解か…“通貨の目減り”をしっかり考える

公開日: 更新日:

「もらえるものはもらっておけ」

 これが結論である。年金の話だ。

 長生きリスクに備えよ、受給を繰り下げて額を最大化せよ──専門家の多くはもっともらしく語っている。だが、彼らが言っていることは、現在と未来が“同じ価値を保っている”と仮定した夢物語に過ぎない。

 なぜ「もらっておくべき」なのか。理由は明確である。

 第1に、インフレによる「実質価値の目減り」だ。かつて「物価の優等生」と呼ばれた卵を思い出してほしい。十数年前、卵は1パック100円台で買えるのが当たり前だった。しかし今や、その価格は2倍、あるいはそれ以上に跳ね上がっている。

 この“通貨の目減り”は、年金という固定額支給システムにとって致命的な毒となる。将来受け取る「増額された年金」が額面通りに増えたところで、卵1パックを買うための出費が今の倍に膨らんでしまっては、その実質的な購買力は低下しているに等しい。

 今受け取れる現金を確定させ、それを現物資産や自己投資に回すことこそが、忍び寄る通貨価値の毀損から身を守る唯一の防衛策となる。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    朝ドラ「風、薫る」“シマケン”はブーイングも…Aぇ! Group佐野晶哉には「オファー増」の追い風

  2. 2

    北島三郎(3)「北島ファミリー」の長女・原田悠里が語る御大

  3. 3

    “世界ランク1位”の座を捨てて甲子園へ 享栄・上江滝拓未「将来はプロかバスの運転手」

  4. 4

    バナナマン日村が簡単に復帰できそうにない「もう1つの理由」…レギュラー11本抱える人気者のジレンマ

  5. 5

    りくりゅうペア大逆転金メダルを呼んだ“かかあ天下” 木原龍一はリンク内外で三浦璃来を持ち上げていた

  1. 6

    りくりゅう“ジュニア”に早くも金メダル期待 一般家庭の子にはない「血」と「資金」の強み

  2. 7

    高市政権が国民資産「強奪」計画! 現預金1100兆円を狙い撃ち、放漫財政のツケを庶民のフトコロに押しつけ

  3. 8

    ビートたけし&島田洋七「ほとんどリタイア」の現在地…「おお元気か?」と連絡し酒を酌み交わす

  4. 9

    日本ハムは「レイエス流出阻止」が最優先課題 優勝争い&新庄監督の去就以上に重大なワケ

  5. 10

    警察は田岡邸を没収し、兵庫県や神戸市の持ち物にしたらどうだ