「さらば青春の光」森田が信頼されるワケ 事務所移籍と相方の不祥事も乗り切った“あるもの”

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 2013年に芸能事務所「ザ・森東」を設立し、社長の顔も持つ森田。その手腕は、周囲の芸人へのアドバイスからもうかがえる。

 後輩のニューヨークがブレークする前、森田が「YouTubeでラジオやったら?」と勧めたこともあり、「ニューラジオ」(YouTubeチャンネル「ニューヨーク Official Channel」内のラジオ番組)が始まったと、あるインタビューの中で本人から直接聞いたことがある。ニューヨークは2019年以降、この番組を足掛かりとして徐々に人気を獲得していった。

 また、見取り図の盛山晋太郎は、2010年代中盤に「M-1グランプリ」で結果を出せないことについて森田に相談したところ、「おまえがツッコミのフレーズ、ガンガンハメていくことが爆笑に持っていける鍵になる」と助言。そこから舞台の出番が増加し、2018年からはM-1決勝の常連となった(TBS系「中居正広の金曜日のスマイルたちへ」2021年6月11日放送)。

■原点を忘れない姿勢

 森田自身も松竹芸能からの退所、東ブクロのスキャンダルも重なり仕事が激減した過去がある。そんなどん底でコンビを救ったのがライブでありネタづくりだった。実際に生命線である賞レースでしっかりと結果を残し、徐々にではあるが着実に這い上がっていった。

 だからこそ、周囲からの信頼が厚いのだろう。忙しい中で毎年必ず単独ライブを開催しているのも、原点を忘れていない姿勢の表れではないだろうか。

(鈴木旭/お笑い研究家)

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