「ひばりさ~ん」って気軽に挨拶に行ける芸能人が心底、羨ましかった

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美空ひばりの巻(2)

 幼い頃から歌を歌うことが大好きでした。あれは、アタシがまだ4歳か5歳の頃、村のお祭りでひばりさんの曲を歌って、周りの大人たちから大喝采を受けたことがあるんです。

 きっと物心ついた頃から、ひばりさんや、島倉千代子さんみたいな大人の歌手の歌が好きだったと思う。それはいつもラジオから流れていたからなんでしょうね。12歳のときに出たのど自慢で島倉さんと守屋浩さんの「星空に両手を」を歌ったとき、子供がそんな大人びた歌を歌って……って言われて不合格になったことがありました。

 そのあと飛び入り参加した静岡放送主催ののど自慢で歌ったのが「悲しい酒」。大人の世界の歌なんだけど、アタシにとっては普段からよく聞いている歌謡曲。大人も子供もないんですよ。いい歌は年齢なんか関係ないんです。そしてアタシにとってのアイドルがひばりさんだったの。

 高校を中退して東宝レコードのオーディションを受けたのが16歳のとき。このときに歌った歌は今でも忘れません。3曲歌いました。黛ジュンさんの「雲にのりたい」、加藤登紀子さんの「ひとり寝の子守唄」、そしてもう1曲は美空ひばりさんの「悲しい酒」。

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