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立岩陽一郎ジャーナリスト

NPOメディア「InFact」編集長、大阪芸大短期大学部教授。NHKでテヘラン特派員、社会部記者、国際放送局デスクなどを経て現職。日刊ゲンダイ本紙コラムを書籍化した「ファクトチェック・ニッポン 安倍政権の7年8カ月を風化させない真実」はじめ、「コロナの時代を生きるためのファクトチェック」「トランプ王国の素顔」「ファクトチェックとは何か」(共著)「NHK 日本的メディアの内幕」など著書多数。毎日放送「よんチャンTV」に出演中。

「news zero」を卒業する有働由美子へのエールと 辺野古で撮った幻の“立ちリポ”エピソード

公開日: 更新日:

 その懸念は、実は番組の当初からあった。2019年2月に沖縄県で普天間基地の辺野古移設に関する県民投票が行われた際のことだ。私が日刊ゲンダイの担当編集者と現地で取材をする際に有働が合流した。

「立岩がどういう取材をするのか見たい」

「いや、取材って言っても、投票所に行って“あなたはどちらに投票しましたか?”と問うだけだよ」

「じゃあ、私もやる」

「え、有働やるの?」

「やる。みんなでやった方がいいじゃない」

 ということで、有働はわれわれと宜野湾市や辺野古の投票所で聞き取り調査(写真)を実施。辺野古の投票所で、「あの人、有働さんに似てるさねぇ」などと地元のオバアに言われつつ。その後、われわれは米軍のバリケードで行く手をはばまれる辺野古の海岸に出た。

「ちょっと“立ちリポ”(現場で取材記者がマイクを持って行うリポート)撮ろうか」

「え、立岩、お手本見せてよ」

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