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てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。最新著「王者の挑戦『少年ジャンプ+』の10年戦記」(集英社)、伝説のテレビ演出家・菅原正豊氏が初めて明かした番組制作の裏側と哲学をまとめた著者構成の「『深夜』の美学」(大和書房)が、それぞれ絶賛発売中!

初のM‐1連覇を目指す? 令和ロマン高比良は最短距離を導き出し努力惜しまぬ戦略家

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 ウエストランドの井口から「令和ロマンの分析うざい」(日本テレビ系「フットンダ王決定戦2024」23年12月31日)などと度々イジられるように、高比良は「M-1」をはじめ、さまざまなことを「分析」している。そうやって物事を客観視し始めたのは、なんと幼稚園の頃からだった。

 彼が通っていたのは、いわゆるスーパー幼稚園。百人一首、論語、英会話、小説……と叩き込まれた。もうそこで「人間」ができあがってしまったという。小学生になると、自分を客観視し、身長など容姿が劣っていることを冷静に見極める。このままではイジメられる。イジメられないためにモテれば、クラスの一軍になれる。足が速ければモテると戦略を練り、家の前を何度も全力で走って、実際に足が速くなったのだ。

 学校での立ち回りも、うまかった。

「さじ加減を読むのが得意なんですよ、僕の能力として。この先生はこういうのが好きなんだろうなみたいな」(シンコーミュージック「OWARAI AND READ」005=23年5月17日発売)

 ひとたび戦略を立てれば、その最短ルートを導き出した上で努力は惜しまない。優勝から半年以上前のインタビューで「今年は決勝には絶対行きます。それはもう自分のプランとして決めちゃったんで」(同前)と宣言していた高比良。きっともう彼は、前人未到の「M-1連覇」すら、プランに入れているに違いない。

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