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てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。最新著「王者の挑戦『少年ジャンプ+』の10年戦記」(集英社)、伝説のテレビ演出家・菅原正豊氏が初めて明かした番組制作の裏側と哲学をまとめた著者構成の「『深夜』の美学」(大和書房)が、それぞれ絶賛発売中!

初のM‐1連覇を目指す? 令和ロマン高比良は最短距離を導き出し努力惜しまぬ戦略家

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M-1グランプリ2024!」
(高比良くるま/フジテレビ系「ワイドナショー」12月29日放送)

  ◇  ◇  ◇

 昨年末に開催された「M-1グランプリ」(テレビ朝日系)で第1回の中川家以来、トップバッターで優勝する快挙を果たした令和ロマン。優勝が決まった直後に、高比良くるま(29)が「来年も出ます!」と宣言したことも話題となった。このときは勢いで言っただけなのか、ボケなのか、マジなのかが判別つかなかったが、優勝から数日経って「これから出たい番組は?」と聞かれ、堂々と答えた一言が今週の言葉だ。

 今回の決勝では4本のネタを用意し、出る順番によって、どのネタにするかを決めたなど緻密な戦略があったことが明かされている。当然のように、トップバッターになったときのことも想定し、大会前に自身のWebコラムでこう公表していた。「そうなったらめっちゃ変なネタをやりたいです。それは勝つためにって意味で」(ユニークピース「CORECOLOR」2023年12月23日)

 なるべく、とっぴなネタでインパクトを残し、あとに出てくる組がパワーダウンしたように見せる戦略だった。思惑通り最終決戦に残り、優勝を果たしたのだ。

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