元フジテレビリポーター平野早苗さんに聞く ワイドショー取材の裏側“今と昔”、そしてこれから

公開日: 更新日:

 ──それによる意義もあったと。

「ええ。厳しい質問もしますけど、私たちも鬼ではありません。いい形でお伝えできたこともあったと思います」

 ──実例を伺えますか。

「たとえば昨今、批判を浴びがちな不倫騒動。太川陽介さんが、奥さま(女優の藤吉久美子)の不倫疑惑を報じられ、おひとりで会見されたときのこと。持ち歌『ルイ・ルイ』での振り付けを私たちの前で踊って円満だと強調されたんですね。翌日は奥さまを守り、見事な火消しと称賛の声と見出しがついた。また火野正平さんに新たな女性が浮上したと、京都の太秦撮影所に駆けつけると、どこからともなく現れて、ぱっとプラカードを掲げられたんです。『私はセリフ以外しゃべりません』って。その画(映像)だけでしたけど、人間味があって、どちらもワイドショー的な芸能ニュースだったと思ってます」

 ──今や囲み取材も記者会見も少なくなり、結婚や離婚もSNSで発信されています。


「そういう時代なのでしょう。でも現場に行くと、先日の『ジャニーズ性加害問題当事者の会』の会見では、メンバーの方とライン交換することができました。名刺でも電話番号でもないのが今流ですが、それによってより深く取材する機会にも恵まれます。そうした現場実況も含めて、やっぱり発信し続けたいと思うんです」

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    国分太一が「世界くらべてみたら」の収録現場で見せていた“暴君ぶり”と“セクハラ発言”の闇

  2. 2

    沢口靖子「絶対零度」が月9ワースト目前の“戦犯”はフジテレビ? 二匹目のドジョウ狙うも大誤算

  3. 3

    創価学会OB長井秀和氏が明かす芸能人チーム「芸術部」の正体…政界、芸能界で蠢く売れっ子たち

  4. 4

    元大食い女王・赤阪尊子さん 還暦を越えて“食欲”に変化が

  5. 5

    国分太一は人権救済求め「窮状」を訴えるが…5億円自宅に土地、推定年収2億円超の“勝ち組セレブ”ぶりも明らかに

  1. 6

    人権救済を申し立てた国分太一を横目に…元TOKIOリーダー城島茂が始めていた“通販ビジネス”

  2. 7

    大食いタレント高橋ちなりさん死去…元フードファイターが明かした壮絶な摂食障害告白ブログが話題

  3. 8

    葵わかなが卒業した日本女子体育大付属二階堂高校の凄さ 3人も“朝ドラヒロイン”を輩出

  4. 9

    後藤真希と一緒の“8万円沖縄ツアー”に《安売りしすぎ》と心配の声…"透け写真集"バカ売れ中なのに

  5. 10

    結局、「見たい人だけが見るメディア」ならいいのか? 「DOWNTOWN+」に「ガキ使」過去映像登場決定で考えるコンプライアンス

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  2. 2

    35年前の大阪花博の巨大な塔&中国庭園は廃墟同然…「鶴見緑地」を歩いて考えたレガシーのあり方

  3. 3

    高市内閣の閣僚にスキャンダル連鎖の予兆…支持率絶好調ロケットスタートも不穏な空気

  4. 4

    葵わかなが卒業した日本女子体育大付属二階堂高校の凄さ 3人も“朝ドラヒロイン”を輩出

  5. 5

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  1. 6

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  2. 7

    隠し子の養育費をケチって訴えられたドミニカ産の大物種馬

  3. 8

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  4. 9

    高市早苗「飲みィのやりィのやりまくり…」 自伝でブチまけていた“肉食”の衝撃!

  5. 10

    維新・藤田共同代表にも「政治とカネ」問題が直撃! 公設秘書への公金2000万円還流疑惑