池田エライザ「舟を編む」を野田洋次郎の好演が支え…ミュージシャン俳優の「味わい深さ」

公開日: 更新日:

「原作ファンの中には批判的な声もありますけど、三浦さん本人は楽しみにしているそうで。それに失礼ながらエライザさん、繊細な演技が上手になりましたよねえ。女子高生役とかをやっていた20歳前後の頃は、もともとモデルだけに《お人形さんみたい》ぐらいにしか思っていませんでしたが、今回の『舟を編む』を見ると、涙を流すシーンの表情ひとつとっても、演技に奥行きを感じます。すっかり大人の女優さん。何かあったのかな?」とスポーツ紙芸能担当デスクは笑う。

 そんな池田に加えて野田の演技も《掛け合いが面白い》などと、なかなか好評だ。野田はもちろんミュージシャンだが、15年公開の映画「トイレのピエタ」で俳優デビュー。それが初主演作と初めてづくしで日本アカデミー賞の新人俳優賞、毎日映画コンクールのスポニチグランプリ新人賞を受賞している。

「野田さんは一風変わった演技に定評があって、映画の『舟を編む』で馬締を演じた松田龍平さんの不器用だけどマイペース、ひょうひょうとした演技に通じるものを感じたり、野田さんなりの面白さがあったりと、両方を見比べるのもいいかもしれません。もともとミュージシャンで俳優というのは、古くは岸部一徳さん、石橋凌さん、何なら杉本哲太さんとか、ユースケ・サンタマリアさん、星野源さんなど、どこか味わい深い人が多いですよね。内省して表現するという意味では音楽と演技、どこかでつながるものがあるのでしょう。そういえばエライザさんは歌手でもありますもんね。歌、うまいし」(ドラマ制作会社プロデューサー)

 野田の繊細な演技にも注目だ。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「ばけばけ」好演で株を上げた北川景子と“結婚”で失速気味の「ブギウギ」趣里の明暗クッキリ

  2. 2

    西武・今井達也「今オフは何が何でもメジャーへ」…シーズン中からダダ洩れていた本音

  3. 3

    N党・立花孝志容疑者にくすぶる深刻メンタル問題…日頃から不調公言、送検でも異様なハイテンション

  4. 4

    我が専大松戸は来春センバツへ…「入念な準備」が結果的に“横浜撃破”に繋がった

  5. 5

    N党・立花孝志氏に迫る「自己破産」…元兵庫県議への名誉毀損容疑で逮捕送検、巨額の借金で深刻金欠

  1. 6

    高市首相「議員定数削減は困難」の茶番…自維連立の薄汚い思惑が早くも露呈

  2. 7

    高市内閣は早期解散を封印? 高支持率でも“自民離れ”が止まらない!葛飾区議選で7人落選の大打撃

  3. 8

    高市政権の物価高対策はパクリばかりで“オリジナル”ゼロ…今さら「デフレ脱却宣言目指す」のア然

  4. 9

    高市首相は自民党にはハキハキ、共産、れいわには棒読み…相手で態度を変える人間ほど信用できないものはない

  5. 10

    “文春砲”で不倫バレ柳裕也の中日残留に飛び交う憶測…巨人はソフトB有原まで逃しFA戦線いきなり2敗