芸人ヒロシさんのおふくろメシは腹持ちがいい九州の定番メニュー「だご汁」
ヒロシさん(芸人/53歳)
ソロキャンプが人気の芸人・ヒロシさんのおふくろメシは熊本の郷土料理のだご汁。子どもの頃は食べ物のことで母親にだまされていたという。
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最初に母親にはいろいろとだまされてきたお話をしたい。僕は子どもの頃にホットケーキを食べたことがなかったんです。小麦粉を水で溶いてフライパンで焼いただけのものに、砂糖を熱して液状にしたシロップをかけて「ホットケーキ」と言われて出されていたんですよ。
僕は本物を知らなかったので、それがホットケーキだと思って食べていました。それが「おふくろメシ」と言われて頭に浮かぶ思い出のメニュー(笑)。本物はふっくらして甘いけど、母親のは具のないお好み焼きに砂糖のシロップをかけただけですよね。でも、一応本物らしく2枚重なっていて、この辺があざといですよね。近くにファミレスもない時代だったから、本物のホットケーキを知ったのは20歳を越えてからじゃないかな。でも、子ども時代はうまいと思って食べていたのかも。
■サンドイッチは味噌を塗った味噌パン
母親には似たようなことをサンドイッチでもされました。サンドイッチというと、お金持ちの子どもが持ってくるイメージで、「カッコいいなあ」と憧れて、遠足の時に「作ってよ」と頼んだらパンに味噌が塗ってあった。味噌パン。それは一度だけでしたけど、他の子のサンドイッチと明らかに違って恥ずかしかったなあ。
お金がなかったからポテトチップスを買ってもらえなかったけど、うれしかったのは手作りのポテトチップスでした。ジャガイモを輪切りにして衣をつけて、天ぷらみたいに揚げてくれるんですよ。それを持って友だちと遊びに行く時はいつもテンション上がりましたね。
今、ジャガイモをもらうことがあるので、昔を思い出して自分で作ってみるんですが、衣はつけないで素揚げしています。衣つきよりホクホクしたものを、塩をかけて食べます。できるだけ薄く切ると、ポテチのようになりますよね。


















