旧ジャニーズが突き進める「不誠実で不適切で不謹慎」な“悪手”…「当事者の会」元代表も不信感あらわ

公開日: 更新日:

 旧ジャニーズ事務所の新会社スタートエンターテイメントは、アイドルグループ嵐とエージェント契約を締結。グループとしての契約で、TOKIOに続いて2組目だ。またアイドルグループ「timelesz」(旧Sexy Zone)の菊池風磨も同社とのエージェント契約を結んだと発表した。

 旧ジャニーズ事務所所属タレントのマネジメントを担う同社。旧ジャニーズの性加害問題はジャニー喜多川氏のほか、スタッフ2人の関与があらためて問題視されているなか、版権や補償、ファンクラブなど、スマイルアップ社との関係もクリアになっていないとの指摘などはどこ吹く風。「タレントに罪はない」「むしろ被害者」との主張で突き進んでいる印象なのである。

 元ジャニーズで、被害者の補償問題などに寄り添う「当事者の会」元代表の平本淳也氏はこう言う。

「スタート社の福田淳社長が『全く独立した会社』と強調されていることからして、関係者が違和感を募らせていると思います。旧ジャニーズ事務所のタレントなら、スタッフも財産も、業界への影響力も受け継いでいるのは周知のこと。昨年から、僕も問題提起している通り、保有する財産、関連会社、株式なども移譲によって関係を継続していくというのであれば、看板のすげ替えとみられても致し方ないでしょう。性加害込みでつくりあげられた土台、利益をもとに、その救済もブラックボックス化したまま、エンタメをつくろうという姿勢こそ不謹慎じゃないかと思います」

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  2. 2

    「ばけばけ」好演で株を上げた北川景子と“結婚”で失速気味の「ブギウギ」趣里の明暗クッキリ

  3. 3

    FNS歌謡祭“アイドルフェス化”の是非…FRUITS ZIPPER、CANDY TUNE登場も「特別感」はナゼなくなった?

  4. 4

    2度不倫の山本モナ 年商40億円社長と結婚&引退の次は…

  5. 5

    《もう一度警察に行くしかないのか》若林志穂さん怒り収まらず長渕剛に宣戦布告も識者は“時間の壁”を指摘

  1. 6

    女子プロレス転向フワちゃんいきなり正念場か…関係者が懸念するタレント時代からの“負の行状”

  2. 7

    学歴詐称問題の伊東市長より“東洋大生らしい”フワちゃんの意外な一面…ちゃんと卒業、3カ国語ペラペラ

  3. 8

    文春が報じた中居正広「性暴力」の全貌…守秘義務の情報がなぜこうも都合よく漏れるのか?

  4. 9

    Perfumeのっち、大学中退話が地上波TV解禁でファン安堵…「ネタに昇華できてうれしかった」の反応も

  5. 10

    福山雅治の「不適切会合問題」で紅白に地殻変動が? “やらかし”がPerfume「トリor大トリ」誘発の可能性アリ

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    3年連続MVP大谷翔平は来季も打者に軸足…ドジャースが“投手大谷”を制限せざるを得ない複雑事情

  2. 2

    自民党・麻生副総裁が高市経済政策に「異論」で波紋…“財政省の守護神”が政権の時限爆弾になる恐れ

  3. 3

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  4. 4

    最後はホテル勤務…事故死の奥大介さん“辛酸”舐めた引退後

  5. 5

    片山さつき財務相“苦しい”言い訳再び…「把握」しながら「失念」などありえない

  1. 6

    ドジャースからWBC侍J入りは「打者・大谷翔平」のみか…山本由伸は「慎重に検討」、朗希は“余裕なし”

  2. 7

    名古屋主婦殺人事件「最大のナゾ」 26年間に5000人も聴取…なぜ愛知県警は容疑者の女を疑わなかったのか

  3. 8

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  4. 9

    高市内閣支持率8割に立憲民主党は打つ手なし…いま解散されたら木っ端みじん

  5. 10

    《もう一度警察に行くしかないのか》若林志穂さん怒り収まらず長渕剛に宣戦布告も識者は“時間の壁”を指摘