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てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。最新著「王者の挑戦『少年ジャンプ+』の10年戦記」(集英社)、伝説のテレビ演出家・菅原正豊氏が初めて明かした番組制作の裏側と哲学をまとめた著者構成の「『深夜』の美学」(大和書房)が、それぞれ絶賛発売中!

いろいろあった20代を経て、のんは弱い部分をさらけ出せるようになった

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「それが自分の中でどういうことか、かみ砕けてなかったり、どういう影響があるのかとかっていうのを、おおよそは予測できたけれど、自分自身の中で完結することだと思ってた。それ以外、自分の中よりも外のことに考えが至らなかった」(NHK「かんさい熱視線」23年8月25日)と当時を顧みている。

 その後、16年公開のアニメ映画「この世界の片隅に」(東京テアトル)で、声優として主人公を演じた他、演技の仕事からは遠ざかり、本格的な映像作品の演技に“復帰”するのは、20年まで待たねばならなかった。「自分の演技が大好きで、それを守りたいという意識を強く持ち続けてきた」(文藝春秋「文春オンライン」22年10月21日)という気持ちがあった彼女にとって、忸怩たる思いがあっただろう。

 一方で「怒りの感情って、私の中では結構お気に入りの感情なんです」(同前)と語る彼女は、能年玲奈時代も「疳の虫」だと形容していた(日本テレビ系「嵐にしやがれ」14年8月9日)。

 アートの分野で「怒り」をポジティブな表現に変え、精力的に作品を発表していった。

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