【三遊亭鬼丸・特別寄稿】ガーシー落語家転身は是か非か…「うまいところに目を付けたなぁ」

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 まず世間の人々の大半は落語家のプロとアマチュアの区別がついていません。本来は師匠がいなければプロを名乗れませんが、俳優の風間杜夫さんが着物を着て地方のホールで公演をすれば満員になるという現実。

 またはタレントでありながらお友達の落語家に噺を教わってその落語家の独演会にゲスト出演という事実。そこにいるお客さんが喜べばそれでいいのが演芸。漫才コントなんて師匠がいなくて当たり前の世界になりましたし。ですからガーシーも着物を着てなんかしゃべって喜ぶ人がいるのなら良いんじゃないでしょうか。しかも創作(自作)落語をやるそうですから古典落語を汚してるわけでもありませんし、我々には全く実害はありません。落語はそんな簡単なもんじゃないと我々プロや落語ファンは言いたがりますが、意外と簡単にやっちゃう人もいますよ。もちろんそういう人は我々に敬意を払って難しかったと言ってはくれますが。大体落語家だって俳優やったりYouTubeやってるんですから行くのは良いけど来るのはダメでは道理が通りません。

 むしろ今回のニュースでガーシーがやりたがる落語ってなに? と思った落語を知らないネット民が少しでも落語に興味を持って1%でも落語ファンになってくれたらガーシーの落語界に対する貢献度は多大です。何しろ参院選で28万票集めた方ですから。今回の原稿依頼もガーシーのおかげ。私は早くもガーシーの恩恵にあずかりました。

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