大原櫻子さん 映画「アニー」でアリシア・モートンが歌う「Tomorrow」にビビッときた

公開日: 更新日:

映画「カノジョは嘘を愛しすぎてる」で出会った亀田誠治

 青木琴美の漫画が原作の「カノジョは嘘を愛しすぎてる」のヒロイン理子役は5000人の中から選ばれた。この時に出会ったのが椎名林檎を中心に結成されたロックバンド「東京事変」のベーシストで音楽家の亀田誠治。

  ◇  ◇  ◇

「カノジョは嘘を愛しすぎてる」の音楽プロデューサーは亀田誠治さんです。姉が「東京事変」が大好きだったので、亀田さんのライブ映像などを見ていて、すごくチャーミングなキャラクターのベーシストさんだなと思っていました。オーディションを受けたいと思った理由の一つです。「カノジョ」では劇中歌として亀田さんプロデュースの「明日も」「ちっぽけな愛のうた」を歌いました。それが私のデビュー曲です。

 亀田さんはお会いした頃はツイッター(X)に「今日も早起き、先手必勝」みたいなことを毎日、書いてらして、とにかく元気でアグレッシブ。それでいて、大仏様みたいに穏やかで怒らない。実際に会ってみると、みなさんがテレビで見るまんまの表裏がない感じの人ですけどね。

 翌14年6月にリリースした「頑張ったっていいんじゃない」は亀田が作詞作曲を担当。メジャーデビューはビクターエンタテインメントからリリースした同年11月の「サンキュー。」。以来14枚のシングルをリリース。コロナの時期以外は毎年コンサートツアーを行っている。ミュージカル出演も多数。連続ドラマもヒットした「水球ヤンキース」(14年)など多数

 今年でメジャーデビューして10年になります。以前と変わったなと思うのはこれまでは歌を聴く時に、家族が聴いているから聴く、街に音楽が流れていてはやっているから聴くとか、無関心で聞き流していることが多かった。でも、今はなぜこの曲が人気があるんだろうとか、なぜ心にグッとくるんだろうとか考えるようになりました。演出とか照明、音響なんかについても考えるようになった。それまでは楽しければいいと思っていたものが変わってきました。

 最近、思うのは歌詞の大切さですね。先日もミュージカルに出て、このメロディーがいいなと思った瞬間がありました。

 でも、メロディーがいいだけだと、切ないとか温かいという雰囲気は伝わるけど、何を歌っているかがわからない。その時に大切なのは歌詞じゃないかと考えました。言葉がわかるって大切です。

 例えば、ありがとうという言葉。譜割があって「ありー」「がとー」と歌うとします。でも「ありーがとー」って何? 「ありがとう」でしょって。そんな時はこだわって、「ありがとう」という一つのフレーズにしてもらい、次のフレーズにいくようにお願いしたりします。言葉の聞こえ方は大切だし、日本語の美しさも守りたいです。

 ちなみに、「Tomorrow」の出だしの日本語訳は「朝が来ればトゥモロー」、英語では「The sun'll come out tomorrow」です。

「Tomorrow」は20年のビルボードライブでもカバーさせていただき、英語で歌いました。子供の頃とは違って意味も理解して。当時とは比べものにならないくらい大きい存在に感じるし、初心に返ることができる一曲です。人に聴いてもらう、お客さんに聴いてもらうから歌うというより、歌が本当に好きという素直な気持ちになれるから。私にとって「アニー」は音楽の原点です。

 今度のベスト盤には亀田さんに7年ぶりに書き下ろしていただいた、「明日も」の続編的な曲「Anniversary」も収録されています。レコーディングでお会いした時は久々という気がしなかったですね。不思議と阿吽の呼吸の感じでした。

 今年は秋に10周年のアニバーサリーの全国ツアーがあります。コンサートではヒールが取れちゃって裸足で歌ったり、歌詞を忘れるなんてこともありますが、逆に喜んでいただける時もあるんですよ(笑)。

(聞き手=峯田淳/日刊ゲンダイ)

  ◇  ◇  ◇

■10周年記念のベスト盤「Anniversary」リリース 全国ツアー「ハイッ!10ション!」が9月14日にスタート!

9月21日 札幌PENNY LANE24
9月23日 仙台darwin
9月29日 Zepp Haneda(TOKYO)

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    Netflixで話題「古畑任三郎」 伝説の神回《動機の鑑定》に描かれる古美術界のリアリティーに迫る

  2. 2

    メジャー屈指の不人気球団が佐々木麟太郎を指名…“銭ゲバ”マーリンズの黒歴史

  3. 3

    関根勤「枕営業」証言の衝撃…マリエ『すべてはつながっています』発言の真意

  4. 4

    活動終了「嵐」メンバー「消える人」と「生き残る人」…“一番先行きが厳しい”のは?

  5. 5

    高市早苗が「2025年のバカ」第1位!不名誉トップ10に麻生太郎、“ウンコにタカる銀蠅議員”らがランクイン

  1. 6

    ビートルズよりもストーンズよりもすごいバンド、ラトルズ!

  2. 7

    高市首相2カ月ぶり党首討論「嘘と居直り」のデタラメ60分…国民民主に猫なで声、公明には高圧

  3. 8

    高市早苗氏が地元奈良でブチかました“敵前逃亡”…挙げ句に吐いた苦しすぎる“言い訳”

  4. 9

    ドジャース大谷翔平“満身創痍”の深刻度…本人が「ムリ」と判断し前半戦最終登板と球宴を回避

  5. 10

    シングル盤を寄せ集めたB面がマジカルで実に楽しい