著者のコラム一覧
本多正識漫才作家

1958年、大阪府生まれ。漫才作家。オール阪神・巨人の漫才台本をはじめ、テレビ、ラジオ、新喜劇などの台本を執筆。また吉本NSCの名物講師で、1万人以上の芸人志望生を指導。「素顔の岡村隆史」(ヨシモトブックス)、「笑おうね生きようね いじめられ体験乗り越えて」(小学館)などの著書がある。新著「1秒で答えをつくる力──お笑い芸人が学ぶ『切り返し』のプロになる48の技術」(ダイヤモンド社)が発売中。

急逝した桂雀々さんの思い出…「笑いの神様」に守られた“持ってる人”だった

公開日: 更新日:

 昔話を聞いてダイマル・ラケット師匠を「あの漫才だけは笑わせてもらいました」という言葉の意味にも合点がいきます。私も17歳から23歳まで入院・療養を繰り返し、漫才を見聞きする時だけ笑っていた時があったので、自分と重なるところがありました。闘病時代の話をしている時、「ぽんちゃんも大変やってんな。やっぱり何があっても生きてんとあきまへんな」と、じっと目をそらすことなく、涙ぐみながら温かく包み込むように話を聞いてくれていた姿が忘れられません。

 芸人さんとしての雀々さんはオイシイところをかっさらい「持ってるな~」と思うところがよくありました。

 テレビの生放送で、風船にもぐさをつけ、誰のところで割れるか「もぐさ風船」ゲームをやりました。もぐさが燃え尽きて、いよいよ風船が割れる(!)という時、じゃくさんの番になり、風船を持った瞬間“バーン!”と割れると思ったら、穴が開いて“シュ~”とすぼんでいったのです。割れる恐怖に顔を背けていたのに、風船は気の抜けたオナラのように小さくなり……「こんなことあるー!?」と叫んだじゃくさんのアップでCMへ。「笑いの神様」に守られていたとしか言いようもない絶妙なタイミングのCM入り。スタジオでは出演者も観覧客も拍手喝采で大爆笑でした。共演者からは「おまえ持ってんな~! あんなことないぞ!」と一斉に声が上がりました。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    石原プロ「炊き出しの流儀」 被災地一番乗りがエラいわけではない

  2. 2

    橋上巨人が“不祥事”阿部前監督の遺産に助けられる幸運…“肝いり選手”が投打で躍動

  3. 3

    横浜流星「BL作品興味なし」発言に滲むプロ意識 「べらぼう」後初の民放連ドラ主演で注目

  4. 4

    2026夏の甲子園「優勝校はココだ!」 本紙と専門家が徹底予想、“対抗”含む5校を紹介

  5. 5

    広末涼子「THE TIME,」での地上波復帰に驚き広がる ブーイングの中で8月6日に特別企画放送へ

  1. 6

    バナナマン日村が簡単に復帰できそうにない「もう1つの理由」…レギュラー11本抱える人気者のジレンマ

  2. 7

    自民税調会が紛糾し党内大荒れ! 高市首相「消費税減税」でいよいよトドメ…反対派議員が証言

  3. 8

    ポールの一曲一曲に足りないジョンの曲作りの不思議感覚

  4. 9

    『バック・イン・ザ・U.S.S.R.』旧ソ連や黒人解放がインスピレーションを与えた時代

  5. 10

    大谷翔平は今季中の投手復帰どころか「二刀流消滅危機」…左膝に加え右腕の違和感を改めて露呈