両親が蒸発…TVで落語を初披露した桂雀々の中2時代

公開日: 更新日:

 16歳で上方落語の桂枝雀に弟子入り、芸歴38周年を迎えた桂雀々さん(54)。独演会はすべて完売という人気の噺家だ。現在は拠点を東京に移し、活躍の幅を広げている。秘蔵写真は、テレビで初めて落語を披露したときの貴重な一枚だ。

「えらいもんですな。ほら、右手でサイコロを持っとるようなしぐさをしてますし、そこに目線も合わせとるでしょ。誰に教えてもろたわけやないのに、ちゃ~んと基本ができてますわ。この前、その音源が出てきて、聞かせてもろたんですけど、おもろいし、うまいがなーと。感心しましたわ」

 14歳、中学2年の雀々少年が披露した一席は、古典落語の狸賽。ばくち打ちの男が、恩返しに来たタヌキをサイコロに化けさせて出目を操り、ひと儲けをたくらむ話だ。

 出演したのは、漫談家の西条凡児が司会の「凡児のお手並み拝見」(関西テレビ)という番組。プロの落語家や漫才師が芸を披露し、賞金をもらうバラエティーだった。賞金額は、大入り袋を1つずつ持った3人の審査員によって決まる仕組み。満点の評価なら5枚の1000円札が入れられた。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    大手家電量販店の創業家がトップに君臨する功罪…ビック、ノジマに続きヨドバシも下請法違反

  3. 3

    落合監督は投手起用に一切ノータッチ。全面的に任せられたオレはやりがいと緊張感があった

  4. 4

    自民党総裁選の“本命”小泉進次郎氏に「不出馬説」が流れた背景

  5. 5

    「二股不倫」永野芽郁の“第3の男”か? 坂口健太郎の業界評…さらに「別の男」が出てくる可能性は

  1. 6

    今思えばあの時から…落合博満さんが“秘密主義”になったワケ

  2. 7

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性

  3. 8

    三谷幸喜がスポーツ強豪校だった世田谷学園を選んだワケ 4年前に理系コースを新設した進学校

  4. 9

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  5. 10

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋