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二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

テレビ局と芸能界の“ウィンウィン”の関係をいち早く構築したのがフジテレビだった

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 接待先は食事が主だ。2次会は銀座や六本木のクラブが相場だった。芸者のいる向島のお座敷も使われていたが、若手タレントの中には女性のいる店を自らリクエストしてくることもあるという。

「食に興味ある人は“〇〇の寿司が食べたい”で済むが、同じテレビ局で仕事をしながら接点の少ない女子アナを指名するケースは昔からある。指名された女子アナの意思を確認するのが原則ですが、タレントの機嫌を損ねないよう、“会社のため”と強制する上司もいた。逆に喜んで参加する子もいたが……」(テレビ関係者)

 当時の女子アナ志望者には「野球選手や芸能人と結婚したい」と応募してくる子も珍しくなかった。

 実際、女子アナが有名人と結婚したケースはフジに多い。木佐彩子と石井一久、中井美穂と古田敦也は共にヤクルトの選手だった。河野景子は当時の貴ノ花関。騎手時代の福永祐一と結婚した松尾翠。バスケの渡辺雄太久慈暁子と結婚した。

 近藤サトの最初の結婚相手は歌舞伎役者の故・坂東三津五郎。高島彩は人気デュオゆずの北川悠仁。男性社員と芸能人との結婚もフジが際立っている。昨年他界したが、吉永小百合の夫もフジだった。他にも歌手の畠山みどり、女優の財前直見、民謡歌手の金沢明子、アイドル歌手の麻丘めぐみも結婚相手はフジの社員だった。

「芸能人との距離を縮めるのもフジのある種の教育。タレントから相談を受けるぐらいの人もいた」(テレビ関係者)

 フジの黄金期の真っただ中に現場にいたのが港社長。厚いタレントからの信頼が今回の事件の足かせになったのだろうか。

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