「愛子天皇待望論」を引き出す内親王のカリスマ性…皇室史に詳しい宗教学者・島田裕巳氏が分析
男尊女卑傾向に終止符は打たれるか
皇室を開かれたものにする上で、女性皇族が果たしてきた役割は大きいが、女性皇族には二つの異なる立場がある。美智子上皇后や雅子皇后のように外から皇室に嫁いできた立場と、皇族として生まれた立場である。愛子内親王は皇太子夫妻の子として生まれたわけで、皇族としてどのように振る舞えばよいかを、無意識のうちに身につけているように見える。そこに大きな魅力があり、愛子天皇待望論が生まれる根本的な原因があるように思われる。
もちろん、現状ではあり得ないことだが、もしも愛子内親王が天皇に即位したら、そのインパクトははかりしれないものになるに違いない。それを境に、男尊女卑の傾向に終止符が打たれ、日本社会にすがすがしい空気が流れることになるのではないだろうか。
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女性皇族には女子皇族なりの苦悩があるようだ。関連記事【こちらも読む】佳子さまは「皇室を出たい」が本音? 秋篠宮さまは女性皇族問題めぐり宮内庁に異例の「苦言」…では、佳子さまの心中を推察している。