TBS系「田鎖ブラザーズ」脚本家の正体に驚愕 なぜ“元祖アイドル芸人”は裏方で成功したのか

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芸人が脚本を手掛ける「強み」とは

 しかし、渡辺は思わぬ形で再評価されることになる。2003年、正体を伏せて応募した作品が「日本テレビシナリオ登龍門」を受賞し、脚本家としての才能が開花した。

 その作風は幅広い。映画『HiGH&LOW THE WORST X』のような骨太な不良ものや、ホストの世界を舞台にしたドラマ『夜王』(TBS系)、少女漫画原作のラブコメ映画『私がモテてどうすんだ』などに脚本家の一人として参加。今作『田鎖ブラザーズ』のようなサスペンスも手掛けるなど、ジャンルを問わない作風は大きな武器になっているだろう。

「芸人は毎週新ネタを書くこともざらではありません。常に新しい設定、新しいキャラクター、新しい脚本を考え続けている生活が、脚本家としての素養を自然と育てるのでは」(前出の業界関係者)

 加えて、お笑いはより「大衆に届くわかりやすさ」が求められる世界だ。その感覚が、幅広い視聴者に受け入れられる必要がある連続ドラマと相性がいいのだという。 

「さらにコントでは設定を裏切るボケが軸になることも多い。予想外の展開や伏線の張り方に長けた脚本家が芸人出身に多いのも、そこに理由があると思います。かもめんたる・岩崎う大さんやバカリズムさんらはその代表格といえるでしょう」(前出の業界関係者)

 グレチキを知らない若い世代にも、渡辺啓の名前が知れ渡る日は近そうだ。

  ◇  ◇  ◇

 脚本家として活躍するバカリズムの実力とは?関連記事【もっと読む】『売れっ子脚本家バカリズムは深夜にダベった幸福な時間をドラマで蘇らせている』…では、その実力に迫っている。

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