ドキュメント「嵐」最後の日…経済効果1000億円の大ハッピーエンド
「エンタメが社会にとって必要なものと知らしめた存在」
相葉雅紀(43)は「解放して欲しい、気持ちを」と語り、松本は「どうやったらファンのみなさんが喜んでくれるか(考え抜いた)」と明かし、すべてがファンファースト。会場のペンライトはスマホと連動して楽しめる仕掛けになっていたそうだが、会場にはそれ専用のサポート要員もいたという。
パフォーマンスは振りが完璧に揃っているというより、5人がお互いの空気感を感じながら揃えていく、26年の調和の美しさが際立つ。バックダンサーにジュニアを起用するという“お家芸”も。松本は「一人でも多く名前を覚えて行ってください」と後輩への気配りも忘れなかった。
同志社女子大学教授(メディア論)の影山貴彦氏は「鮮やかなファイナルラン」としてこう語った。
「エンターテインメントが社会にとって必要なものだということを知らしめた存在です。嵐といえばメンバーの仲の良さという絶対的な看板があり、箱推しファンが多いのが特徴的です。これだけ多くの人に笑顔をもたらし続け、“ファンファースト”を続けた嵐は稀有な存在。事務所の問題や先輩グループの空中分解など外的な問題もある中、5人で完走した姿は今後のアイドルの目指す形になるでしょう」
嵐の経済効果は今回のツアーだけで1000億円、安室奈美恵(48)は引退発表から1年で300億円以上を稼ぎ出したと言われたが、嵐は、CM広告などを含めると、それをはるかに上回る。東京ドーム前のスクリーンでは嵐メンバーが出演する歴代のCMをまとめた映像が流され、「最高の25年間をありがとう(原文ママ)」と文言が添えられていた。
最後に「誰一人欠けることなく嵐を26年間守り切れて本当に良かった」とリーダーの大野は胸を詰まらせた。その名のとおり「世界中に嵐を巻き起こした」嵐。2021年からの活動休止を経て、令和の芸能史に残る「ハッピーエンド終幕」として記憶に刻まれることだろう。
(取材・文=岩渕景子/日刊ゲンダイ)
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