ホラン千秋は都立国際高校→青学大英米文学科と順調に進学も、女優の夢に破れてキャスターで開花
充実した日々を送りながらも、焦燥が募っていた。最大の目標は女優として活躍することだった。大きな役が付くなら進学などどうでもよかった。しかし、オファーはほとんどなく、オーディションも落ち続けた。
将来を見失っていたホランに声をかけたのは進路担当の国語教師だった。進学も一つの手だと説得された。国際高校が持つ指定校推薦枠を使い、青山学院大英米文学科を目指すことにした。国語教師はホランのために申請書類の書き方など一から指導してくれた。
無事、青学に入学したホランだったが、女優への道をあきらめたわけではなかった。授業が終わると誰とも会話することなく、すぐに教室をあとにした。バイト先に向かわなければならなかったからだ。パン屋、スーパーのレジ打ち、寿司屋……。バイトに精を出したのは留学費用を稼ぐためだった。女優になるのに何が足りないか考え、いま一度、演技の勉強をすることにしたのだ。
青学3年の時、オレゴン州立大に留学。舞台を1年間学んだが、帰国しても状況は変わらなかった。大きな役は回ってこず、せめてテレビの世界に身を置きたいと、キー局のアナウンサー試験を受けたが全敗だった。
だが、捨てる神あれば拾う神あり。青学卒業後に出演したドラマで髪をショートカットにすると、端役にもかかわらず注目を集め、キャスターやバラエティーの仕事が次々に舞い込むようになるのである。=おわり
(取材・文=田中幾太郎/ジャーナリスト)



















