愛人に刺殺された元祖ものまね四天王 佐々木つとむ

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 佐々木は無類のギャンブル好きで知られ、ポーカーゲームで2000万円以上の借金をしていたという証言も出た。86年秋に女性と知り合ったのも新宿のゲーム店だったというウワサも。佐々木は87年4月ごろに妻子と別居し、女性と同棲を始めた。フェアレディZを乗り回し、下着輸入販売業を営んでいたという女性は背中一面に入れ墨があり、周囲からは「一筋縄ではいかない女」と噂されていた。別れるよう忠告する芸人仲間もいたが、佐々木は女性をかばってウンとは言わなかった。

 同居開始と同時期、佐々木は池袋にショーパブを開いたが、ギャンブル癖はおさまらず、借金問題や仕事の行き詰まりなどから女性との関係もギクシャクし始める。女性が飼うシーズー犬を虐待し、投げて骨折させたこともあり、飼い犬の虐待に女性が激高し、発作的に佐々木を刺殺した可能性も指摘された。

 事件発覚から1日半後の9月6日午前9時半ごろ、青森県むつ市の海岸で散歩中の男性が女性の水死体を発見。防波堤から海岸へ下りる階段に靴が揃えてあり、波打ち際に女性がうつぶせで浮かんでいた。むつ署は現場に残されていたマッチから宿泊先ホテルを割り出し、部屋に置かれた免許証から手配中の女性であることを確認した。

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