「日銀への利上げ圧力」だけじゃない 極めて怪しいベッセント財務長官の訪日と密室協議

公開日: 更新日:
トランプ“名代”は何を突き付けに来たのか(財務省提供)

 大メディアは通り一遍の報道に終始、片山大臣は「全面的に理解を得た」などと言っていたが、この来日は極めて異例だ。

 大統領には寄り道を拒否され、“名代”はわざわざ日本に何を突きつけに来たのか。日本は米中接近を恐れているが、おそらく蚊帳の外になる恐れ。

  ◇  ◇  ◇

 無理難題を突きつけられている日米関税交渉を巡って日本側に新たな妥協を迫ったのか。それとも既に何らかの宿題を課しており、その回答を得るために来たのか。はたまた、中国・北京で14日(現地時間)に予定されているトランプ大統領と習近平国家主席の首脳会談を控え、「日本政府はこんなに大盤振る舞いするんだぞ」と外交交渉のカードを得るためなのか。

 いずれにしても本当の目的は分からない。11日から2日間の日程で日本を訪れているベッセント米財務長官のことだ。

 ベッセントは4月に片山財務相とワシントンで会談した際、トランプの訪中直前に日本を訪れる意向を示していた。この時の日米財務相会談では、昨年9月の共同声明で為替介入について盛り込まれた「過度な変動や無秩序な動きに対処するためのものに限る」とする内容に基づき、緊密な連携を続けることで一致。

 重要鉱物の分野で圧倒的な市場シェアを握る中国に対抗するための日米強化策や経済安全保障分野について議論していた。

 今回の訪日もその延長線上にあるとみられるが、トランプの“名代”が、混迷を深めるイラン情勢を抱え、さらに課題山積の米中首脳会談前にわざわざ高市首相や片山、日銀の植田総裁(実際は9日から13日までスイスに出張)らと会う時間を割くのは極めて異例と言えるのではないか。 

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