愛人に刺殺された元祖ものまね四天王 佐々木つとむ

公開日: 更新日:

<1987年9月>

 はたけんじ、団しん也、堺すすむとともに「元祖ものまね四天王」として活躍した佐々木つとむ。渥美清や田中角栄の物まねで一世を風靡(ふうび)したが、87年9月、全身メッタ刺しの刺殺死体で発見される。その後、容疑者として指名手配された同居女性は青森県むつ市で入水自殺しているのが発見されるなど、人気物まねタレントを巡る凄惨な事件は世間に衝撃を与えた。

 佐々木(享年40)の惨殺死体が発見されたのは9月4日深夜。連絡が途絶えて不審に思った所属事務所社長が不動産屋の許可を得て、都内にあったアパートの鍵を壊し中に入ったところ、6畳間で毛布をかぶって寝かされている佐々木を見つける。現場は一面の血の海で、毛布から出ている足が変色しており、社長はあわてて近くの派出所に通報した。

 佐々木は文化包丁で全身十数カ所をメッタ刺しにされ、死後5~6日が経過、すでに腐乱が始まっていた。争った形跡はなく、枕元に水の入ったコップがそなえられており、凶器の包丁は水で洗われ、台所に放り投げてあった。部屋の借り主は39歳の佐々木の愛人だったが、姿はなく、「私もすぐお父さんのそばに行きます。私がお父さんを殺すなんて夢にも思わなかった。あの世で2人でやりなおそうね」と走り書きのメモが残されていた。警察は女性を指名手配、行方を追った。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    やはり進次郎氏は「防衛相」不適格…レーダー照射めぐる中国との反論合戦に「プロ意識欠如」と識者バッサリ

  2. 2

    長嶋茂雄引退の丸1年後、「日本一有名な10文字」が湘南で誕生した

  3. 3

    契約最終年の阿部巨人に大重圧…至上命令のV奪回は「ミスターのために」、松井秀喜監督誕生が既成事実化

  4. 4

    これぞ維新クオリティー!「定数削減法案」絶望的で党は“錯乱状態”…チンピラ度も増し増し

  5. 5

    ドジャースが村上宗隆獲得へ前のめりか? 大谷翔平が「日本人選手が増えるかも」と意味深発言

  1. 6

    「日中戦争」5割弱が賛成 共同通信世論調査に心底、仰天…タガが外れた国の命運

  2. 7

    レーダー照射問題で中国メディアが公開した音声データ「事前に海自に訓練通知」に広がる波紋

  3. 8

    岡山天音「ひらやすみ」ロス続出!もう1人の人気者《樹木希林さん最後の愛弟子》も大ブレーク

  4. 9

    松岡昌宏も日テレに"反撃"…すでに元TOKIO不在の『ザ!鉄腕!DASH!!』がそれでも番組を打ち切れなかった事情

  5. 10

    巨人が現役ドラフトで獲得「剛腕左腕」松浦慶斗の強みと弱み…他球団編成担当は「魔改造次第」