磐越道事故を招いた「蒲原鉄道」の懐事情 なぜバス事業取り消しリスクを冒してまで北越高の要望に応えていたのか

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「運転が危険だと思った」「荒かった」

 一部の生徒は福島県警の聴取にこう証言。別の生徒は事故直前、バスが走行する様子を動画で撮影し、「死ぬかもしれない」と保護者にメッセージを送っていた。

 福島県郡山市の磐越自動車道で新潟市の私立北越高校の男子ソフトテニス部員を乗せたマイクロバスがガードレールに衝突し、1人が死亡、17人が重軽傷を負った事故。

 自動車運転処罰法違反の疑いで逮捕された運転手の若山哲夫容疑者(68)は、数カ月前から物損事故を複数回繰り返し、事故の5日前にも追突事故を起こしていた。若山容疑者は椎間板ヘルニア、痛風を患い、運転に支障が出かねない状態だった。

 そんな若山容疑者に長距離運転を託したのが、バス運行会社「蒲原鉄道」(新潟県五泉市)の営業担当者だった。若山容疑者と面識はなく、自身の運転免許証をレンタカー会社で提示してマイクロバスを借りていた。

「北越高」名義のレンタカー契約は昨年5月から9件あり、いずれも運転手ではない営業担当者の名前で登録されていた。バス運行会社と学校間で主張の食い違いが問題になっているが、蒲原鉄道から学校に届いた請求書には「レンタカー代、人件費」と明記され、複数回支払いを済ませている。一方、「貸し切りバス」名目の請求書も存在するため、学校側の「白ナンバーとは知らなかった」という説明は通用しないだろう。

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