由紀さおり79歳・安田祥子84歳が語る「健康の秘訣」 姉妹での童謡コンサートは今年で40年

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由紀さおりさん(歌手/79歳)安田祥子さん(歌手/84歳)

 童謡を歌うデュオとして活躍する由紀さおり・安田祥子姉妹。童謡コンサートをスタートさせてから今年で40周年を迎えたが、姉妹ともに元気な秘訣を伺った。

  ◇  ◇  ◇

由紀 私には「家訓」にしている母の言葉があります。戦国武将、山中鹿之助が言ったという「憂きことのなほこの上に積もれかし限りある身の力試さむ」です。憂きこと、つらいことはこれから何度でも起こるけど、この身の力をどこまで高めて乗り越えられるか試してみなさいという意味です。鎌倉のお寺の屏風に書いてあったそうです。

 母がそれを大切にしていたのは、まずは私が小さかった頃の経験です。私も姉も横浜のひばり児童合唱団に入り、小さい時から仕事をしていて、一番年下の私はすごいイジメられて母もつらい思いをした。その頃から生きていくためにはそういうことを乗り越えなきゃいけないと思ったそうです。

 1969年に「夜明けのスキャット」でデビュー、翌年には「手紙」もヒットして、そうすると営業の仕事が多くなって。その時の私は音楽出版社の預かりでした。曲を作ってくれた、いずみたく先生がそれだと仕事を受けにくいから、事務所に入るなり立場をはっきりさせようとおっしゃったそうです。だけど、母は娘にそういう仕事をさせたくないし、でも娘を守らなきゃということで、個人事務所をつくらせてほしいとお願いして安田音楽事務所を設立しました。

 ベースには事務所に丸抱えされ、給料をもらうのではなく、大変でも自分の力でやってみなさいという思いがあってのことです。母は何かあると「憂きこと、憂きこと」と言ってましたね(笑)。

 亡くなって遺品を整理していたら「憂きことの……」とマジックで書いたメモが出てきたの。それは額に入れて今でも部屋に飾っています。

安田 妹と一緒にコンサートをやるようになってから母によく言われたことがあります。私は東京芸大の先生もやっていたので、よく「あんたの歌は先生口調が残っていて面白くない。お金を取って聴いてもらう歌じゃない。手ぬぐいにお弁当をつけて見に来てくださいという歌だ」って。そういうことを書いた手紙を何通ももらいました。ちょっと落ち込んだ時にはそれを改めて読み返したりしていましたね。

由紀 年齢的にも職業柄も健康には気を使っています。今でもコンサートでは7センチのヒールを履いて歌っているからまず筋肉を落とさず、股関節を柔らかくするようにジムでトレーニングしています。最初は週1回だったけど、今は4日に1回。週1だと次に行く時には元に戻って、また始めからやるようになるから、もっと密にということで。自宅でできることもやっています。

安田 私は週に2回ジムで、整形外科でスポーツマッサージを月に2回ですね。ジムでやっているのは十文字自彊術。始めて10年になります。大正時代に考案された健康体操で31の動作を、吸って吐いての呼吸法とともに20カウントぐらいやる。全部やると25分くらいかかりますね。自宅でできる動作もいくつかあるのでそれを朝晩。声を出しながらやるので声帯も鍛えられますしね。

由紀 カラオケで喉を鍛える人もいるみたいだけど、筋肉の使い方が違うんです。発散するのにはいいですけどね(笑)。

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