チャン・タライ氏が「U400」185軒から厳選! 400円以下で食べられるラーメンの名店3

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 カレーと並ぶ国民食ラーメンについて話を聞いたのは、「U(アンダー)400ラーメンコレクター」として活動するチャン・タライさんだ。2019年10月から400円以下のラーメンを求めて全国を食べ歩き、6年半で回った店舗数は185軒。その名店データベースから選んでもらった3店だ。

■100圓ラーメン(東京・八王子)

 店名の通り「醤油ラーメン」が100円、「たんめん」も100円だ。薬味のせご飯は150円と、この3つを頼んでも何と350円! 平日は100食、土日祝日は200食の限定とはいえ大盤振る舞いだ。

 オーナーのあおきたろうさんが出身地八王子の人々が集まれる場所として開業。ヒントにしたのは、かつて西八王子にあった中華料理店「満福亭」の100円ラーメンだった。その味の再現ではなく、100円ラーメンという文化の継承だ。

 本業はメダカ研究の第一人者で、総合情報サイト「めだかやドットコム」を運営する事業家だ。飲食業界に新規参入するにあたり、八王子の名店の店主たちから教えを請い、「たんめん」は「長浜家」の店主・牧勝一氏のアドバイスだそうだ。そんなヒントをもとに麺やスープ、具材の改良を重ねてきたという。

「パッツンとした歯触りの中細麺。醤油とうまみ調味料を調合したカエシを使用し、出汁を取らずにうまいスープを開発したのがスゴイ。このスープに煮干しやショウガ、ニンニクなどで香りづけした香味油を最後に垂らし風味付けしていて、八王子ラーメンの特徴である刻みタマネギも添えてある。『100円ラーメンという文化』を継承していくというあおきさんの熱い思いの一方、コストダウンや収益確保、味の改良などさまざまな工夫に感心します」

 あおきさんは「メダカが生きやすい水を研究する中で、水のpH値などの特徴を把握。そのpH値で味が違ってくる」という発想で出汁なしスープが生まれたという。

(営)水・木・金・土・日曜の午前11時~午後2時。月・火曜休み

味も量も400円とは思えないクオリティ!

■下町中華 樹(東京・堀切菖蒲園)

 400円以下でラーメンを提供する店は、昔ながらの町中華が多い。だが、この店は店主の桑原樹一さん(61)と妻が2022年に開いたニューカマー。ご主人は近くにある老舗「タカノ」に43年間勤めた後、57歳で独立した。

 1杯400円の「ラーメン」にかける情熱が半端ない。麺は浅草開化楼製の中細麺を使用し、麺量も多い。スープは豚足と鶏ガラ(もみじ=鶏の足)で出汁を取り、カエシは醤油に10種類以上の調味料と薬味を加えた秘伝である。

「味も量も、とても400円とは思えないクオリティーで、しっかり食べる楽しみがあります。ご主人は『中学生時代にちょっとした贅沢でラーメンを食べるのが楽しみでした』とおっしゃっていましたし、何より『ラーメンは小遣いで食べられるもの』という考え方に共感します。値上げが続く中で、『400円ラーメンは今後も続けます』という心意気に胸を打たれました」

 ラーメンに半チャーハンがつくセットで750円。きくらげの玉子炒め、エビチリなどの炒め物や鶏のからあげなどの一品料理も人気だ。「料理の基本は塩味」をモットーとして、薄味だからこそ量を食べられ、飽きがこない仕上がりになっている。

 ご主人によると、昨年は原価率が48%。特にこの3年で卵、米、肉の仕入れ価格は2倍に上昇したそうだが、それでも食材の質は開店当時から落とさず、量は逆に増えている。ちなみにライスは大盛り(600グラム)が300円で、スープとおしんこが付く。

(住)東京都葛飾区堀切5-29-1

(営)午後6時~深夜0時。水曜休み

デパ地下としては破格。390円で大盛り無料

■うまかラーメン(大阪・梅田)

 阪神梅田本店にある立ち食いフードコート「スナックパーク」にあるこの店の歴史は古い。同百貨店建て替え前の「おやつセンター」時代に出店していた。

 1番人気の「しょうゆラーメン」は390円。「味噌」や「とんこつ」などは450円で、プラス280円でハーフサイズのチャーハンとセットにできる。デパ地下にある飲食店でこの安さで味わえるのは驚きだ。

 梅田の中心部とあって平日はサラリーマンでにぎわっており、週末や祝日は家族連れも目立つ。大盛りを注文して家族で分け合うケースも珍しくない。

「この店は梅田の地下街に直結しているため使い勝手がよく、フードコート内のほかの店のメニューも一緒に食べることができます。ラーメンなどはこの価格で大盛り無料なのもうれしい。自社製麺でストレート麺です。オリジナルの鶏ガラスープは懐かしい味ですね」

 チャーシューやメンマ、モヤシ、ワカメ、ネギがのる昔ながらのラーメンだ。コナモンの聖地・大阪だけに、周りにはお好み焼き、タコ焼き、うどんなどの店もそろう。そうした料理と一緒に、自分好みのセットにするのも面白い。

(住)大阪府大阪市北区梅田1-13-13 阪神梅田本店 地下1階

(営)午前10時~午後10時

※価格やメニューなどは取材時のもので、変わる可能性もあります。訪問される際はご注意ください。

▽チャン・タライ U400ラーメンコレクター兼会社員。安月給のサラリーマンが懐を痛めずに食べられるようなラーメンは今でも残っている。値上げにもめげず400円で頑張るお店の希少価値を世の中に伝えていくために活動する。

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