かつて暮らしたサーカスの関係者を訪ね歩く 「サーカスの子」稲泉連著

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「サーカスの子」稲泉連著

 ノンフィクション作家の著者は、幼少期、母とともにサーカスで暮らしていた。後から聞くと、母子家庭で、小学校に入る前の息子に子どもらしい時間をプレゼントしてあげたかった母が、サーカスの炊事場の仕事を見つけ働き始めたというのだ。ほんの1年ほどだったが、サーカスの団員やその子どもたちと過ごした日々が、今も著者の胸に強くとどまり続けているという。

 本書は、今は解散したそのキグレサーカス団の関係者を訪ね歩く私的ノンフィクション。

 歌手を辞めてサーカスに入ったという美一さんをはじめ、空中アクロバットの美々姐さん、ピエロの由紀さん、花形スター芸人だった健兄さんら、それぞれがサーカスに入った経緯や、サーカスの日々とその後を、40年ぶりに会った「連くん」を前に語る。 (講談社 1012円)

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