著者のコラム一覧
本橋信宏作家

1956年、埼玉県所沢市生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。私小説的手法による庶民史をライフワークとしている。バブル焼け跡派と自称。執筆はノンフィクション・小説・エッセー・評論まで幅広い。2019年、「全裸監督 村西とおる伝」(太田出版)が、山田孝之主演でNetflixで映像化配信され大きな話題に。最新刊に、「東京降りたことのない駅」(大洋図書)、「全裸編集部」(双葉社)などがある

「女の顔は胸から上のこと」巨乳時代は平成から始まった

公開日: 更新日:

 つい4日前、73歳になったばかりの野田義治はみずからの航路を振り返り、自問した。

「人間の運不運ってやつはあるのだろうか? おまえの運が強かったか弱かったかはわからんが、人の運ってやつは信じられる気がするよ。少なくともおまえが付き合ってきた相手の運というものを信じるよ。たいした金儲けはできなかったけれど、今までおれが付き合ってきた人によって、この業界(芸能界)で長生きさせてもらったり、どん底のときに助けてもらったり。自分には運がないと嘆きたくなったときでも、やっぱり付き合ってきた相手の運をもらってなんとか生き延びたんじゃないだろうか。特におれのように女性タレントを発掘してマネジメントするとき、巡り合いというのは決定的なものなのだから」

 平成は巨乳の時代だった。

 野田義治率いるイエローキャブに集ったタレントたち。堀江しのぶに始まり、かとうれいこ細川ふみえ雛形あきこ山田まりや小池栄子佐藤江梨子、MEGUMI、根本はるみ……。巨乳を共通項とした彼女たちは、グラビア、写真集、テレビを制覇していく。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    映画「国宝」ブームに水を差す歌舞伎界の醜聞…人間国宝の孫が“極秘妻”に凄絶DV

  2. 2

    「時代と寝た男」加納典明(22)撮影した女性500人のうち450人と関係を持ったのは本当ですか?「それは…」

  3. 3

    慶大医学部を辞退して東大理Ⅰに進んだ菊川怜の受け身な半生…高校は国内最難関の桜蔭卒

  4. 4

    TOKIO解散劇のウラでリーダー城島茂の「キナ臭い話」に再注目も真相は闇の中へ…

  5. 5

    国分太一の不祥事からたった5日…TOKIOが電撃解散した「2つの理由」

  1. 6

    国分太一は会見ナシ“雲隠れ生活”ににじむ本心…自宅の電気は消え、元TBSの妻は近所に謝罪する事態に

  2. 7

    輸入米3万トン前倒し入札にコメ農家から悲鳴…新米の時期とモロかぶり米価下落の恐れ

  3. 8

    「ミタゾノ」松岡昌宏は旧ジャニタレたちの“鑑”? TOKIOで唯一オファーが絶えないワケ

  4. 9

    中居正広氏=フジ問題 トラブル後の『早いうちにふつうのやつね』メールの報道で事態さらに混迷

  5. 10

    くら寿司への迷惑行為 16歳少年の“悪ふざけ”が招くとてつもない代償