著者のコラム一覧
本橋信宏作家

1956年、埼玉県所沢市生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。私小説的手法による庶民史をライフワークとしている。バブル焼け跡派と自称。執筆はノンフィクション・小説・エッセー・評論まで幅広い。2019年、「全裸監督」(太田出版/新潮文庫)が、山田孝之主演でNetflixで映像化配信され大きな話題に。最新刊に「花街アンダーグラウンド」(駒草出版)などがある。

「女の顔は胸から上のこと」巨乳時代は平成から始まった

公開日: 更新日:

 野田義治が手がけたマネジメント戦略は、「巨乳ビジネス」と呼ばれた。

 昭和の時代、男たちは女の胸の大きさを口にするのも後ろめたさがあった。ビクトル・ユゴー、谷崎潤一郎のように洋の東西を問わず文豪は脚フェチであり、インテリは胸よりも脚を称賛した。

 大きな乳房を好む男はマザコン、好色、思慮の浅い男とでも言われかねない風潮があった。そこに公然と異議を唱えたのが野田義治だった。野田は男たちが封印してきた巨乳への憧憬を堂々と肯定した。

「女の顔というのは胸から上のことを言うのです」

 私が野田義治本人と面識をもったのは、平成に入ったころだった。野田義治は元祖巨乳アイドル堀江しのぶを抱え破竹の勢いに乗りかかったときだった。彼女を発掘し売り出し、さあこれから、というところで、野田義治は運命の濁流に押し流されていく。

 こわもてでぶっきらぼうな語り口の野田義治であるが、いぶし銀の低音はスティーブ・マックイーンの吹き替えでもやれそうな声質である(私はあの魅惑的な声こそ、野田義治最大の武器だと思っている)。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高市首相の沖縄「慰霊の日」追悼スピーチは99%安倍元首相のコピペ…唯一の違いは旧日本軍の神聖化

  2. 2

    福岡ローカル「西鉄」が"本業"以外で大躍進のワケ 国際物流事業は国内4位でコロナ禍の営業収益は12%増

  3. 3

    高市首相の“恥”行動が海外に飛び火! 英タイムスがG7外交をディスり、英FTは国内財界との没交渉ぶりを暴露

  4. 4

    歌手・小椋佳さん「たばこの煙が悩みを解いてくれた」…82歳の今も週1でコンサート

  5. 5

    西武が交流戦初Vも…ワガママエース今井達也の放出こそが“最大の補強”だった説

  1. 6

    AKB峯岸みなみの“丸刈り写真” 世界中で相次ぐ目撃情報の謎

  2. 7

    【高校野球怪情報】沖縄尚学・末吉良丞“プロ回避”に現実味…左肘不安で浮上する「東都の名門」の影

  3. 8

    『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』オールキャリアを代表する傑作のトリセツに注意セヨ

  4. 9

    『グッド・デイ・サンシャイン』一筋縄ではいかないヘンテコこそが中期のすべて

  5. 10

    東京ビートルズの番組が、ビートルズ来日から60年後となる日に放送決定